10月も残るは3日。ウトナイ湖の気温も0℃を下回る日がでてきました。先日10月25日は今季初の雪が降り、地面もうっすらと雪化粧。翌日には溶けてしまい、現在は雪は残っていません。それでも木々の葉はずいぶんと落ち、観察路は落ち葉でザクザク。紅葉した色鮮やかな木がちらほら、誇らしげに立っているものの、その景色は「冬のウトナイ湖」に粛々と移行していっています。
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ハスカップの小径(写真はオタルマップ川周辺)はミズナラ、コナラ、ヤマモミジが色づいて鮮やか(10月22日撮影)


最近のガン類(ほぼ、マガンやヒシクイ)の羽数ですが、10月16日水鳥カウント時では7600羽。10月17日数千~一万羽(小山レンジャーにより、ねぐらとしてのウトナイ湖の利用を確認)。10月23日4000羽近く(野生鳥獣保護センターより対岸付近)。…と、日によって増減の変動はあるものの、概ね毎日、数千羽のガンが秋のウトナイ湖で羽を休めています。日中はキャアキャア、クワクワ、ザワザワ、ととても賑やか。夕方頃になると、隊列を組んで飛んでいく姿も見られます。暖かい服装で、ぜひ秋のガンウォッチングへ。お待ちしております。
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飛翔するガン類(10月18日午前11時頃撮影)

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葉を落とした木々の中で一際目立つ、ツルウメモドキの実。観察路沿いのいたるところで実っています。野鳥の大好物です

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マガンのテラスより、湖東部を望む。手前は、熟したハンノキの実
(福家)

10月22日 勇払原野の巡回を行いました。木々はすっかり紅葉し、林道は落ち葉のじゅうたんで覆い尽くされているところもありました。
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 林道では、冬鳥のアトリとツグミ、そしてカシラダカに出会い、弁天沼やその周辺の池では秋の渡り鳥であるオオハクチョウ、コハクチョウ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ウミアイサなど、90羽以上のガンカモに出会うことができました。さらに渡り鳥に誘われてか、チュウヒやノスリもよく見かけました。このように秋から冬へ移行するこの時期、弁天沼周辺では比較的多くの種類の鳥を確認することができます。
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【弁天沼周辺の池に飛来したガンカモの群れ】
 
 他にも秋らしい光景としては数羽のカケスをみかけました。夏は山などで生活しており見かけにくいカケスも、冬が近づくにつれドングリなどの木の実を求めて人里近くまでやってくるようになり見かけやすくなります。今年はドングリの実りが少ないと言われていますが、食べ物は足りているでしょうか。

 秋の生き物たちの他にもこれから南に帰っていくであろう、モズやキジバト、ベニマシコもみかけました。
各季節の鳥たちが交じり合うように見られ、秋の景色が少しだけ彩を増しているように感じられました。
(松岡)
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【今日見られた景色】

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【水たまりに産卵する赤とんぼ】


10月16日の13:30~15:00、ウトナイ湖北岸の巡回を行いました。衰弱・死亡個体等の異常はありませんでした。確認された水鳥は下記のとおりです。

ヒシクイ・マガン・コブハクチョウ・コハクチョウ・オオハクチョウ・ヨシガモ・ヒドリガモ・アメリカヒドリ・マガモ・カルガモ・ハシビロガモ・オナガガモ・コガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ・カイツブリ・アカエリカイツブリ・カンムリカイツブリ・ミミカイツブリ・ハジロカイツブリ・カワウ・アオサギ・ダイサギ・オオバン・オオセグロカモメ・トビ・チュウヒ・ノスリ

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 ハクチョウの小径の船置き場からオタルマップ川河口を望む。ヒシクイなどがひしめき合っていた(福家レンジャー撮影)

マガンやヒシクイの確認数が多い日でした。
ハクチョウ類も総数では300羽近くおり、湖を眺めると転々と白いかたまりが見えました。
カモ類も種類・数共に多かったです。カモは、エクリプス(メスのような体の模様)のオスが、オスらしい特徴的な羽模様へと徐々に変身してきています。
(小山)

今日も賑わっているなぁと湖上を眺めていると、背後のズミの藪の中でガサガサと音が。夏毛(赤褐色)から冬毛(灰褐色・耳の先の毛が長め)に生え変わっているエゾリスに出会いました。
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イグチ科?のキノコをくわえて運び、立ち止まってはかじっていました。こちらの存在に気が付くと、木の枝分かれした部分にキノコを置いて離れていってしまいました。後でまた食べにくるのかもしれません。シマリスと違いエゾリスは冬眠をしませんが、秋にはドングリやクルミなど大きい木の実などを土に埋めて貯蔵し、冬の間の食糧とするそうです。

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水鳥のおしくらまんじゅう、背後には紅葉した森、さらに奥には冠雪した日高山脈(右上部にうっすらと。。)
(福家)

昨日は道内各地が冷え込み、ウトナイ湖にほど近い「樽前山」も今朝には真っ白に雪化粧していました。いよいよ秋から冬への季節の移ろいを感じる今日この頃です。

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今朝9時頃には、朝日を背に、ネイチャーセンター上空をマガンやヒシクイのたくさんの隊列が通過していきました。彼らの多くは日中、野生鳥獣保護センターのある、湖の西側で過ごすことが多く、今日は朝10時頃にはおよそ、ガン類を2000羽ほど、ハクチョウ類を200羽ほど、湖上にみることができました。

さて、連日の強風により早々に葉っぱは散ってしまい、湖畔の森も「スカスカした感じ」になってきました。それでも観察路を歩くと赤や黄色に染まった木々はまだまだ健在、とても気持ちの良い秋の散策ができますよ。足元には落ち葉やドングリがザクザク。秋の観察路の様子を少しご紹介します。

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赤と緑のグラデーション、オオモミジ(ハスカップの小径)

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ツルウメモドキの実

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トドノネオオワタムシ(通称『雪虫』)。ウトナイ湖では10月9日に初認。雪虫が飛ぶと間もなく初雪が降るといわれていますが、雪はもうそこの山まできています。

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ヒシクイやハクチョウの群れと、その奥に佇む冬服のみなさん

(福家)

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