連日、強い風が吹いています。
野鳥たちのさえずりはよく聞かれますが、揺れる木々やヨシの間にいる野鳥の観察は難しいです。
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湖岸に向かう途中、日がよくあたる道沿いにミヤマスミレが咲いていました。
地面の低い位置に花が咲いていたので、じっくり見ないと見すごしてしまいそうでした。
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キタコブシはこのふわふわで冬の間芽を守っていました。
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そのふわふわですが、うっすら何か巻いているのが見られました。
花や葉が開く日が近いかもしれいません。
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さて、ここ最近よく聞かれるようになったウグイスの声。
「ホーホケキョ」に加え「キョッ!!」「ケキョケキョケキョ」とバリエーションが様々です。

今日は、葉がはえていない薮で、2羽で追いかけっこしていました。
動き回る中、一瞬とらえたウグイス。
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強風でも、何度も観察できたのはハシブトガラ。
今日は、よく聞く「チョチョチョチョチョ」というさえずりや、「ジー・ジー」という地鳴きとも違う声を出していました。
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連日強風となっておりますので自然観察路を歩かれる際は、頭上に折れた枝がないかなど、気を付けてご通行ください。

※ウトナイ湖サンクチュアリ・ネイチャーセンターおよびウトナイ湖野生鳥獣保護センターは、コロナウィルス感染拡大防止のため、5月6日まで臨時閉館となっております。自然観察路は自由に散策いただけます。

(和歌月)

皆様こんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

さて、いつものようにウトナイの近況からです。
昨日、先輩レンジャーと調査へ向かう途中でオオジシギを見つけました。今シーズンの初認となります。皆さまご存じのように「ウトナイ湖サンクチュアリはオオジシギ推し」ということで、その到着を今か今かと待っていました。苫小牧や札幌からの初認の情報は少し早くに入ってきていたので、ウトナイでの確認は少し遅れた感がありますね。責任の一端は私にあるのかもしれません。なぜなら、比較的暇な私が一人で張り切って情報収集に出向いても、何も発見できないことが多いからです。特に遠くのシルエットや鳴き声の識別に関しては先輩レンジャーと大きな隔たりがあります。一刻も早くまともに調査をできるようになりたいのですが...まぁ、のんびりやろうと思います。

さて、タイトルのように、鳥でも見ませんか?が3回目となりました。
新型コロナウイルス蔓延の影響で、屋内でのレジャーが難しくなっており、たくさんの人が屋外のレジャーに切り替えているというニュースを連日見聞きするようになりました。ということで、このバードウォッチングの企画も皆さまのお役に立てるのではないだろうかと思っていて、だらだらと第3回目を迎えました。

前回までは「導入編」「現場編」と来たので、今回は「その後編」ということになります。鳥を見た後で何をするのか、というお話です。「あっ、シジュウカラ」「あっ、キクイタダキ」「あっ、ハシブトガラス」「さて、帰るか...」で終わっても構いません。が、バードウォッチングをさらに楽しくするための工夫をここでご紹介いたします。

共有する
「鳥合わせ」と呼ばれますが、グループで観察を行った際に皆でその成果を報告し共有します。自分しか見ることができなかった鳥、逆に自分だけが運悪く見ることができなかった鳥、などを確認できるわけです。昨今は空前の「共有」ブームです。成果は積極的に「共有」しましょう。

記録をつける
小さいノートに日時、場所、天候、観察できた鳥を記録することをお勧めします。長く続けるとこれは大変面白く有意義な記録となります。数十年続けているバードウォッチャーもいて、もうそこまでいけば立派なデータと呼べるでしょう。毎回同じフィールドで観察をするのであれば、地図や表を盛り込んだ自分専用の観察記録用紙を作ってみてください。さらに充実したものになります。

写真を撮る、絵を描く
鳥の写真を撮ったり、観察スケッチをしたり、目で見たものを別の形にする行為も大きな楽しみの一つでしょう。私も野鳥をより詳しく観察するという目的のもと、絵を描くようにしています。絵を描くときには必然的に細部まで観察をするので、色や形が頭に入りやすく、実際の観察の際にも実物とリンクさせることが容易になってきました。
色鉛筆オオジシギ

そんなわけで、写真を撮ることができなかったオオジシギは今回は絵で我慢していただきましょう。どうもカメラを持っていないときに重要な出会いがあるので、最近はカメラを持ち歩くのをやめました。「オレが見に行くと阪神が負けるから、俺は絶対に見に行かないんだ!」と言う本物の阪神ファンと同じような感覚です。

最後になりますが、屋外でも十分に距離を取り、楽しく安全にバードウォッチングを満喫してください。

なお、ネイチャーセンターは5月6日まで臨時閉館中となっております。

ではまた。皆さまお体に気をつけてお過ごしください。

(中村T)

 穏やかな天候となった昨日(16日)は、15時~16時に「道の駅」前湖岸~ハクチョウの小径~「イソシギのテラス」を巡回し、状況を把握しました。確認したのはコブハクチョウ、オオハクチョウ、マガモ、オナガガモ、コガモ、キンクロハジロ、カワアイサ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、コチドリ、オジロワシ。衰弱・死亡個体はなく、異状はありませんでした。

写真1.
「道の駅」展望施設から見たウトナイ湖。木々はまだ、芽ぶいていない

写真2.
双眼鏡と望遠鏡で湖面の水鳥を確認する

 湖面に水鳥の姿はほとんどなく、時おり、上空のオジロワシに驚いたカモ類が右往左往します。一方、「ハクチョウのデッキ」付近では夏鳥のコチドリが確認されました。

写真3.
オジロワシに驚き、上空を飛び回るオナガガモとマガモ

 ガン類やハクチョウ類など、水鳥の渡りがほぼ終わったことで、この巡回調査の報告もこれを以て終了します。昨秋から今春にかけて、高病原性鳥インフルエンザの感染確認などは特にありませんでした。(中村S)


ネイチャーセンターは4月18日より5月6日まで臨時休館といたします。詳細はコチラをご覧ください。

「野鳥と高病原性鳥インフルエンザ」についてはコチラもご覧ください。

私たちの活動をご支援ください。ウトナイ湖ファンクラブのご案内はコチラをどうぞ。


本日は、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターにて、レンジャーが保護センターのボランティアさんと毎月1回行なっている「自然情報収集調査」を行ないました。

この調査は、ウトナイ湖周辺の自然観察路を歩き、自然の情報を集め、それをまとめたマップをウトナイ湖野生鳥獣保護センター館内に掲示するものです。


さて、今日は4人の調査メンバーで自然情報を集めました。

出発は快晴。
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保護センターからあずまや(観察小屋)までの道のりで、ハクセキレイ、ベニマシコ、アオジの姿を発見。
さらに進むと、ハシブトガラやシジュウカラ、ウグイスが鳴いていました。

写真は昨日15日に撮ったアオジのオス
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また、同じく昨日15日に撮ったベニマシコのオス
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木道わきのホザキシモツケは、小さな新緑の葉がはえていました。
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エゾニワトコの葉も目立ち始めました。
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林の中では、先週から咲き続けているナニワズの花が目立っていました。
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まだ、葉がはえていない木に、昨年使われたと思われる野鳥の古巣がありました。
大きさや形から、アカハラやクロツグミなどの巣でしょうか。
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こちらは、昨日撮ったウミアイサのオス。
本日も、一羽で泳いでいました。
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毎月1度行なう調査で、自然の変化がよくわかります。
このようなセンターのボランティア活動にに興味のある方は、ぜひ一度ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(道の駅となり)に、お問い合わせ(電話:0144-58-2231)ください。
※傷病鳥獣救護のボランティアの受け入れは停止しています。

ぜひ、春の自然をお楽しみください。
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(和歌月)

今日のウトナイは気温も高めで春の陽射しがたっぷりでしたが、ときおり吹く北風が冷たく感じました。
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自然観察路では野鳥たちが活発に動き回っていました。

木から木へ盛んに飛び移っていたアカゲラ。
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ピーヨ!ピーヨ!と一番騒々しい声で鳴いていたヒヨドリ。
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他にも、シジュウカラのツツピー!ツツピー!やハシブトガラのフィーフィーフィー!などのよく通るさえずりや、キバシリの虫が鳴くようなか細いさえずり、チーチーチュリジュルリと鳴き声までかわいいエナガなどなど、林の中はとても賑やかでした。

足元ではナニワズが黄色い可憐な花を咲かせています。
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まもなく開花しそうと思っていたフッキソウはまだつぼみが硬そうです。
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成長してきたエゾニワトコの新芽。とある山菜の王様とちょっと似ているので、美味しそうと思ってしまうのは私だけでしょうか(^-^;
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湖は相変わらず静かです。
対岸の方に3羽のオオハクチョウがいました。
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1羽のコブハクチョウがこちらに向かって泳いできました。
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水草を食べるわけでもなく、ただスイースイーと泳いでいました。
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あと数日は晴天が続きそうです。
春の陽射しの中でウトナイ湖の散策をお楽しみください。
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(山浦)


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