先週までの暑さが嘘のように急に涼しくなったウトナイです。
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雨の影響で湖の水量も多くなったように見えます。
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バリアフリー自然観察路では、ホザキシモツケのピンク色に代わり、ある外来種の黄色の花が目立つようになりました。
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オオアワダチソウです。
花はきれいなのですが、繁殖力が強く、湿原の生態系に影響を及ぼしてしまう厄介者です。
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こちらは、ピンク色をしたガガイモの花。
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キツリフネは今が最盛期のようです。
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「ハスカップの小径」では、在来種のハンゴンソウが咲いています。
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ハンゴンソウの花です。
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マユミは今年はたくさんの実をつけています。
秋になると、外皮がはじけて真っ赤な実が顔をだします。
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こちらは、木道にせり出しているキンミズヒキの実。
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よく見ると、アポロチョコのような円錐形をした種の先端にかぎ状の針のようなものがたくさん伸びています。
動物の体に付着して種を運んでもらう作戦です。
俗にいう「ひっつき虫」のひとつです。
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さて、突然ですが、これは何でしょう。
クモ裏2


正体は、イシサワオニグモというクモの腹面側でした。
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表面はこんな感じです。まるで、カニの甲羅のようです。
赤と白のコントラストが鮮やかで美しいクモです。
くも表


カエデの木の幹には珍しいハチがとまっていました。
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調べてみると、オオホシオナガバチという名前のようです。
長い産卵管を木に差し込んで、幹の中にいるキバチの仲間の幼虫に産卵をするそうです。
それにしても、なぜ産卵管がこんなに長~くなったのか、昆虫の世界も不思議がいっぱいです。

湖では、オオハクチョウ(ケガをして飛べず、1年中ウトナイ湖にいる個体です)やコブハクチョウ、カイツブリなどが見られました。

暑さも一段落して、散策を楽しむにはちょうどいい季節になってきました。
是非、ウトナイ湖に遊びにいらしてください。

(山浦)

※ウトナイ湖および周辺観察路での動植物(昆虫を含む)の採集はご遠慮ください。