皆さまこんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

さて、連日ブログでもお伝えしておりますが、夏鳥の飛来や植物の開花・芽吹きでとてもにぎやかなウトナイ湖です。

そんな中、ウトナイではちょっと珍しい鳥に先日出会いました。それはこの鳥...
IMGP7791

そう、オレンジ色のおしゃれセーターでおなじみ! ヤマガラさんです。

どれくらい珍しいのかというと、2019年度にレンジャーが情報収集をした総日数が246日、その中でヤマガラが観察されたのはわずか4日間、確率で言うと1.62%となります。一般的に低山エリアの留鳥とされているのでウトナイでは珍しくて当たり前なのですが、公園などでも見られる身近な野鳥の一つが、ところ変われば「珍しい鳥」となってしまうところが注目ポイントです。逆に近所の公園にオオワシが出現したら大騒ぎですもんね...冬季のウトナイでは毎日のように見られる鳥なのに。

皆さんご存じのように、野鳥にはそれぞれに好む環境があります。森、雑木林、民家付近、草原、湿地、河原、海辺など、多様な環境に多様な種が暮らしています。決して自然のまま、ほったらかしが良いというわけでもなく、昔の里山のような人の手が入った環境を好む種もいます。都市化や暮らしの均一化が進みそれらが失われつつある現在、いかに環境の多様性をキープしていくのかが課題の一つと言われております。

こんなまじめな話をする予定ではなかったのだが...ヤマガラさん、気づかせてくれてありがとう。
ちなみに私が"さん"付けで呼ぶのはヤマガラさんだけです。その理由はまた後日に。

(中村T)