2018/03

ウトナイ湖を利用する雁の渡りは、ひと段落したようです。
そのかわりに徐々に渡ってきたハクチョウたちの姿が見られるようになりました。

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 3月29日午後6時少し前、イソシギのテラスや湖岸の観察小屋からの様子。
 本州から渡ってきたと思われるコハクチョウ400羽前後が休息していた



とはいえ、いつでも、たくさんのハクチョウを見ることは「できません」。

タイミングが良ければ、昼間・夕方を問わず、渡ってきた群れ数十~数百羽の群れに出あえる場合もあります。

ハクチョウたちの多くは、ウトナイ湖を休憩場所として利用するのみ。

日中は、周辺の田畑や河川で食べ物を探しているか、さらに北へ向かって渡っていく群れが多く、運がよければ、湖で休む群れと出あえるかも・・・。


そして、運がよく、大きな白い鳥が悠々と、また、良く透る声で鳴き交わしながら、舞い降りてくる様が見られたら、とても気持ちが高揚する瞬間ですが、こちら(人間)側は、大声を立てず、そっと見守りましょう。

旅の途中、疲れ果てて立ち寄ったかもしれない彼らに、上質な休息時間を提供してあげられたら良いですね。

   野鳥をおどろかさないために…
   ※行きや帰りにライトを利用される際には、足元のみを照らし、
    湖には向けないでください。
   ※写真を撮影される際は、フラッシュ設定を切ってご使用ください。

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 暗くなると、木道が白く浮き上がってみえ、ちょっと不思議な世界に…

朝早くや夕方遅くに観察される方は、足元に十分お気をつけください。


 小山

3月23日鳥インフルエンザの警戒巡回を実施しました。
調査範囲はウトナイ湖北岸の野生鳥獣保護センターから湖岸の観察小屋までの間です。

結果、異常はありませんでした。

確認された種は次の通りでした。
ヒシクイ、マガン、コブハクチョウ、コハクチョウ、オオハクチョウ、ヨシガモ、ヒドリガモ、
マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、カワウ、
ダイサギ、トビ、オジロワシ

観察小屋からのウトナイ湖。氷は完全に解けています。
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時々水鳥が近くを通りかかります。写真はカワアイサ。
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コハクチョウ72羽も確認され、本州から渡って来ています。
春の湖面は水鳥でにぎやかです。


瀧本

春の気配を感じるウトナイ湖です。
湖に吹く風は強く、水面がだいぶ揺れていました。
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観察路の雪は、ほぼ解け、歩きやすくなりました。
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ハスカップの小径も歩きやすくなりました。
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春の気配で、アキタブキが顔を出していました。
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成虫(チョウの姿)で越冬していたエルタテハが動き出していました。
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林の中では、シジュウカラがさえずっていました。
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湖では、カモの群れ(オナガガモやマガモ等)が飛んでいました。
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コブハクチョウは水面をぎりぎりを飛び移動していました。
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空からを飛ぶハクチョウ(オオハクチョウもしくはコハクチョウ)の姿が見られました。
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2月中から見られていたエゾノバッコヤナギの白い綿毛。現在も沢山見られます。ふわふわしています。
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固い冬芽の殻に覆われていたイヌコリヤナギも開いた冬芽から白い綿毛が見られるようになりました。
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ウトナイ湖周辺の林は、葉が茂る前の今が、エナガやカラ類などが見やすい時期です。
お近くにお立ち寄りの際は、ぜひウトナイ湖へ足をお運びください。

(和歌月)

本日、3月21日ガンカウントを実施しました。
調査地点は、イソシギのテラスとハクチョウのデッキの2カ所。

湖全体にガンが広がっていたので、2地点で調査を実施しました。
結果は20,000羽前後。

まだまだ飛来中です!
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瀧本

本日午後、自然観察路をまわったところ、ウトナイ湖の結氷がほとんど見られなくなっていました。

オタルマップ川の河口で休むオオハクチョウとコブハクチョウが見られました。
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観察路は雪や氷が溶けて、地面が見られるようになっていました。
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結氷が緩んだウトナイ湖は、透明で水底がよく見えました。
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ハスカップの小径は、一部地面の雪が残り、ほかの部分は水分を含んだ土が出ていました。
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水っぽい地面のため、ハスカップの小径を歩かれる際は、長靴やトレッキングシューズを、おすすめいたします。
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マガンのテラスへ向かう木道上は、雪はありませんでした。
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つい先日まで一面結氷していたマガンのテラス前。
すっかり水面が出ていました。
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マガンのテラスから、東側の美々川河口方面を見てみると、雪の塊とおもわれる物体があり、双眼鏡でのぞいてみると長い首が伸びていました。ハクチョウの集団でした。
遠かったため、オオハクチョウかコハクチョウかは判別できませんでした。
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マガンのテラスからは、目の前を飛ぶマガンが見られました。
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観察路のバッコヤナギは、ほとんどの冬芽が割れて綿毛が見えていました。
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木道付近では「ジュルル・ジュルル」とエナガが活発に動き回っていました。
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まだ寒い日もありますので、観察路を歩かれる際は、体温調整のしやすい服装で、ご散策ください。




さて、ここでイベントのお知らせです。
3月25日の日曜日の早朝に「あかつきに雁を見る会」を開催いたします。
ねぐらとして利用するウトナイ湖から一斉に飛び立つガン類の壮大な光景をぜひ一緒に見ませんか?
申し込み制となりますので、参加をご希望される方は、ウトナイ湖サンクチュアリへお申し込みください。


【あかつきに雁を見る会】
早朝のガンのねぐら立ち

(ねぐら立ちの写真は昨年小山レンジャーが撮影したものです)

日時 :2018年3月25日(日)5:00~6:30 *悪天時も決行
集合 :ウトナイ湖サンクチュアリ/ネイチャーセンター
対象 :どなたでも(ただし中学生以下は保護者同伴のこと)
定員 :30名(申込み先着順)
参加費:1人300円(小学生以上)*モーニングコーヒー(紅茶、ココアなどもございます)、保険料、資料代を含む
申込 :ネイチャーセンターまで電話、直接、メールいずれか
必要事項:①イベント名②全員の氏名③年齢④住所⑤電話番号⑥なにでイベント知ったか
申込締切:3月24日(土)17:00まで
内容 :ねぐらであるウトナイ湖で夜を過ごしたガンたちは、日の出とともに周辺の田んぼへ落ち穂ひろいに向かいます。数万羽となるその飛び立ちを楽しみます。
※持ち物などの詳細は申込いただいた方にお渡し致します。
※イベントでの双眼鏡の貸し出しも行っておりますので、お気軽にご参加ください。

☆お申込みまたはお問い合わせ先:
日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ/ネイチャーセンター (土・日曜日、祝日のみ開館)
TEL.0144-58-2505(月・火曜日、月曜日が祝日の場合は水曜日を除く 9:00~17:00)
FAX.0144-58-2521
メール: utonai★wbsj.org (★内に@を入れて送信ください)


皆さまのご参加を心よりお待ちしております。





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