カテゴリ: 勇払原野の保全

皆さまこんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

本日早朝、今シーズン2回目の雁類のカウント調査を行いました。カウントされた総数は 40000羽+ です。今後もウトナイ湖サンクチュアリでは調査を継続する予定です。マガンの生態についてはまだまだ分かっていないことが多く、このカウント調査も生態を明らかにしていく一助となるものです。ちなみに...皆さまは過酷なカウント調査をする必要はありませんので気軽にマガンのねぐら立ちとねぐら入りを観察にいらしてください。この時期ならでは、圧巻の光景です! 鳴き声もよく通る美声です! おなかの模様も素敵です! 

そして同じ日の午前中、自然情報収集調査に中村チーフと出かけました。観察された鳥はメインサイトの最新自然情報をご覧ください。いくつか印象に残っていることがありますが、まずは先日のブログに掲載もあった、冠水でしょうか。昨日今日でやや水は引いたようですが、まだ一部では長靴でも通過が困難な個所もありますので、十分にご注意ください。ちなみにこの冠水の影響で、某レンジャーは長靴に空いた穴に気付いたようです。誰とは言いません。

植物は春に向けて変化が見られ始めています。下の画像はエゾノバッコヤナギの芽吹きです。非常に美しい、このままアクセサリーになってしまいそうな造形です。

IMGP6537

そして、冬季は集団で行動していたカラ類(混群と呼びます、興味のある方は調べてみてください)が種ごと別々に行動していました。シジュウカラ、エナガ、ハシブトガラなど。繁殖期に向け縄張りを意識し始めるようですね。生活が大変な時はお互いに協力しあい、少し生活に余裕が出てくるとお互いの距離感が気になってくる、うーん、人間のようだ。鳥たちの生活は「不思議」と「感心」でいっぱいです。

そんな中、今日はこの鳥に注目。ゴジュウカラです。
今日撮りましたがちょうどよい姿勢で納まってくれました。

gozyuukara_2020_0312

2月だったか、ネイチャーセンターに遊びに来てくれた少年とあれこれ話していた時に「なぜゴジュウカラは幹を逆さまの状態で移動できるのか」という話題になりました。ゴジュウカラの特徴的な行動で、種を象徴するものですが、なぜ可能なのか。私も答えは知らないので「なんでだと思う?」と尋ねると「たぶん脚に秘密がある!」との回答でした。
詳しい人に聞いたり、図鑑を見たりすることも大切ですが、なんでだろう?とあれこれ推測してみる、これが自然との付き合いを楽しむ醍醐味なんだなぁと彼と話していて感じました。皆さんも不思議なことに出会ったら、答えを知りたい気持ちをぐっと堪えて、まずはご自身であれこれ考えてみることをお勧めします。

(中村T)

皆さまこんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

3月4日早朝、今シーズン初めての雁類(マガン、ヒシクイ)のカウント調査を行いました。この調査は例年この時期に、渡りの途中でウトナイ湖に立ち寄る雁類の数をカウントし記録しているものです。私は今回、記録係ということで同行させてもらいました。

さて、日の出前に現場に入らないといけないため、5時に集合。まだ暗い中観察路を歩きイソシギのテラスへ向かいます。ちょっと怖いですが...先輩レンジャーは平気なようでガンガン進んでいきます。熊はいないんだろうか...滑って転ばないだろうか...といろいろ心配になります。

イソシギのテラスに到着し望遠鏡をセット。
美々川流入部から対岸、南東方面へ氷が解けている部分に溜まっているマガンをカウントします。まだ暗いので明るくなるのを、鳥たちの様子を伺いつつじっと待ちます。この時期としては暖かい日で風もなく、初心者には良いコンディションらしいのですが、果たして私にも数えることができるのか...ちなみに飛び立ってしまうとカウントするのが難しくなってしまうので、湖上で休んでいるタイミングでカウントしなければいけないようです。


少し明るくなってきたので、タイミングを見計らって瀧本レンジャーがカウントを開始

カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

善浪R「瀧本さん、イライラしてます?」

瀧本R「えぇ!?笑」

善浪R「いや、あまりにも早いので...」


その後、善浪レンジャーもカウントを開始

カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ


瀧本R「じゃあ、タイチさんも練習してみましょうか」


ということで、わたくしも人生初の雁のカウントをさせていただきました。


かっちんかっちんかっちんかっちんかっちんかっちんかっちんかっちん


「いやータイチさんのカウンターの音は初々しいねぇ~」と
後ろに来ていた中村チーフがボソッと。
静かなウトナイの暁に私のぎこちないカウンターの音が響いたのでした。

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結果などについては次回ご報告いたします。

(中村T)

ウトナイ湖では10月から3月まで、高病原性鳥インフルエンザの感染(拡大)予防対策として、定期的に巡回調査を行なっています。

11月14日15時30分~16時15分に巡回調査を実施しました。
湖北岸の観察路にある「湖岸の観察小屋(湖東側)」から「道の駅(湖西側)」までの間と、美々川流入部を巡回し、見える範囲で水辺の野鳥の種類と数を記録し、異状の有無を確認しました。

調査の結果、異状はありませんでした。

この日は、少し風が強くて雪がちらつき、手袋をしないと手が痛くなるような気温でした。
20191114ウトナイ湖 (1)


そんな中、確認した種類は次の通りでした。
ヒシクイ、マガン、コハクチョウ、オオハクチョウ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、キンクロハジロ、ホオジロガモ、ウミアイサ、ハジロカイツブリ、カワウ、ダイサギ、オオバン、オジロワシ、オオワシ、チュウヒ、コチョウゲンボウ 計18種

一番多かったのはヒドリガモの149羽、次いでオオハクチョウが144羽を記録しました。
ヒシクイ56羽、マガン86羽とガン類の数は落ち着いてきた様子です。

また、この調査の時にオオワシ(成鳥)を今季初確認しました。
20191114オオワシ初認

黄色い嘴が目立つ写真右がオオワシで、写真左はオジロワシの若鳥です。
スマホとスコープで撮影したので、画像が荒いです。

オオワシは、ウトナイ湖では11月から4月にかけての期間に見られる鳥です。
彼らを確認すると、冬が来たことを実感させられます。


瀧本




ウトナイ湖では気温が5度付近になる日が多くなり、ストーブをつける日が増えてきました。
そんな季節の中、10月18日に勇払原野の巡回を実施しました。
時間帯は10時ごろから13時。野鳥を中心とした自然情報の収集が目的です。

この日の天気は晴れ。風はほとんどありませんでした。
20191019弁天沼

弁天沼では、距離が遠かったですが、オオハクチョウとカモのなかま120羽程を確認できました。

また、他の小さな沼では、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ハシビロガモなど70羽ほどを確認しました。数は多くはなかったですが、渡りの途中の羽休めをしているのかもしれません。
20191019東池群 (2)


道中、肌寒さを感じる中、植物たちは暖かみのある色が目立つようになっていました。
マユミ遠
マユミ近

赤、橙、黄色だけでは表現できない様々な色。

弁天沼周辺紅葉

こういった植物の種類や環境によって生まれる色の違いを、
昔の人は細かく見分けて、呼び名を付けていたようです。
日本の伝統色と呼ばれるようですが、今よりも豊かな自然環境と共存していた昔の人は、自然と色彩感覚が養われていたのかもしれませんね。

多様性が残る自然を守ることで、そこから得られる多様な色彩感覚も守ることにつながるのだなぁと認識した巡回でした。


瀧本

 日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリは、「ラムサール条約湿地に」と保全活動を進めている勇払原野の自然を楽しみ、その特徴や重要性について知っていただこうと、来たる9月29日(日)に「とことこツアー」を開催します。
 秋の開催は2015年に続き、2回目。木の実や色づき始めた葉、草花、渡り途中の小鳥など、例年おこなっている夏とは、また違う生きものや風景に出会えると思います。
 ご案内は当会レンジャーと、共催する当会苫小牧支部の皆さん。定員は40名。事前の申込みが必要です。詳しくは、ウトナイ湖サンクチュアリHPをご覧ください。お申し込みを心よりお待ちしています。(中村)

秋の弁天沼
9月の弁天沼

秋のツアー①(2015年)
2015年9月開催時の様子(弁天沼)

秋のツアー②(2015年)
2015年9月開催時の様子(弁天東池群)





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