カテゴリ: 勇払原野の保全

 日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリは、「ラムサール条約湿地に」と保全活動を進めている勇払原野の自然を楽しみ、その特徴や重要性について知っていただこうと、来たる9月29日(日)に「とことこツアー」を開催します。
 秋の開催は2015年に続き、2回目。木の実や色づき始めた葉、草花、渡り途中の小鳥など、例年おこなっている夏とは、また違う生きものや風景に出会えると思います。
 ご案内は当会レンジャーと、共催する当会苫小牧支部の皆さん。定員は40名。事前の申込みが必要です。詳しくは、ウトナイ湖サンクチュアリHPをご覧ください。お申し込みを心よりお待ちしています。(中村)

秋の弁天沼
9月の弁天沼

秋のツアー①(2015年)
2015年9月開催時の様子(弁天沼)

秋のツアー②(2015年)
2015年9月開催時の様子(弁天東池群)





鳥インフルエンザ拡大予防のための巡回調査を
2月15日(金)15:00~16:00に実施しました。

調査範囲は道の駅前湖岸~ハクチョウの小径~ウトナイ湖岸観察小屋までと
美々川の流入部。
記録する対象は、水鳥および水辺を利用する鳥、ワシタカ類です。

結果、異常は特にありませんでした。
見られた種類は次の通りです。

コブハクチョウ、オオハクチョウ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、
ホオジロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、カイツブリ、トビ、オジロワシ、オオワシ、ハクセキレイ

以上、14種でした。


寒波があってか、湖はほとんどが凍った状態です。
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カモの数もかなり減っていました。
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ここ最近、氷っていない場所の脇ではワシが良く見れれるようになってきました。
写っているのはオオワシです。

例年3月は雪解けが始まり、渡りの時期のため水鳥やワシで湖面がにぎわいますが、今年はいつ頃その先陣が到着するのでしょうか?


瀧本

8月2日、ウトナイ湖を飛び出し、勇払原野と美々川の源流部の巡回に行ってきました。

まず、勇払原野の巡回です。勇払原野は、石狩低地帯の一角で太平洋に面しています。ウトナイ湖などの湖沼や湿原、森林といった環境から成り立っており、様々な野鳥の生息地になっています。
巡回では、アオバトやノビタキ、カワラヒワがよく見られ、原野の遠くをチュウヒが旋回飛翔している様子が確認されました。

チュウヒは、餌を安定的に確保できる湿原やアシ原などの環境が生息地です。現在は国内で90つがいほどしか確認されていなく、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類、国内希少野生動植物種に指定されています。チュウヒが生息していることは、勇払原野が多くの種類の小鳥が生息できる環境といえます。

弁天沼_IMG_8127


次に美々川の源流部です。美々川は、ウトナイ湖に流入しており、原生に近い形で流路が残されています。

美々川源流部_IMG_8140


湧水で形成された川が流れ、周囲を森が囲んでいます。森の中にはセンダイムシクイやキビタキのさえずりを確認しました。また、森の中では猛禽類の食べ跡が確認されました。

食痕_IMG_8141


猛禽類は、羽根をむしり、解体してからエサを食べます。羽根はボロボロになっており、種の判別はできませんでした。

ウトナイ湖の周囲には、豊かな環境が数多く残っています。ウトナイ湖だけでなく、周辺環境全体を保全していく必要があると感じた1日でした。

(稲葉)

5月25日雨上がりの勇払原野を巡回してきました。
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弁天沼周辺の植物の様子は、ウトナイ湖と比べると少し遅い雰囲気。
ズミの花も開いているものが少ない印象。
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ただ、道脇はかなり茂ってきています。
バイケイソウの背丈は高いもので140㎝ほどに伸びていました。
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近くにはコウライテンナンショウの姿も。
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安平川沿いの木々もかなり茂ってきています。
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日当たりが場所では、ヒメイズイの花。
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ケヨノミ(ハスカップ)の花
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野鳥に目を向けると、
去年アオジがずっとさえずっていた木の上のお立ち台ではノゴマがさえずっていました。
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近くにアオジの姿は無く、このままノゴマがこの場所を使うのでしょうか?

その他に野鳥はノビタキ、ベニマシコ、チュウヒなどが見られました。

野鳥たちは子育てをする季節。
写真を撮るために近くに寄ったり、長く同じ場所に留まることは、子育てを失敗させる原因になります。
野鳥が同じ場所を安心して使い続けられるように、また人の次の世代も同じように自然を楽しむことができるように、ご配慮いただければと思います。

この日の弁天沼の様子。
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晴れたり、強い雨が降ったり、を繰り返す不安定な天気でしたが、
春の風が心地よい勇払原野でした。


瀧本




木々の葉がやっと広がり、新緑と風が心地よい勇払原野。
そんな中、ウトナイ湖サンクチュアリでは5月19、20日に親子向けイベント「オオジシギ調べ隊」を実施しました。
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オスがアピールする行動「ディスプレイ」に特徴があり、別名「雷シギ」とも呼ばれるオオジシギ。オーストラリアと日本を行き来するこの野鳥は、数の減少が心配されており、日本野鳥の会では保全活動を進めています。
杭の上がお気に入りのオオジシギ

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このオオジシギの個体数を調べると共に、地域の方に調査体験を通して自然に親しんでいただくこと、さらにオーストラリアの方との交流をしていただくことがこのイベントの目的です。

オーストラリア調査チームの来日に合わせておこなわれたこのイベントには、日本人の親子9組20名とオーストラリアの中高生と大人11名が参加しました。

調査の舞台は弁天沼周辺の勇払原野。
1班7名前後に分かれ、6カ所の調査地点に散らばって調査をしました。

結果、確認できたオオジシギの数は合計16羽。
全ての班がオオジシギを生で見ることができ、みなさんにご満足いただけた様子でした。
イベントに参加くださった皆さま、ありがとうございました。

このイベントの結果は、4月21日から5月31日までの期間で、道内全域300カ所以上、日本野鳥の会支部員の100名以上が参加しておこなわれている調査の1つとしても利用されます。

オオジシギ保全プロジェクトのこれまでの活動は次のフェイスブックページでご覧いただけます。
https://www.facebook.com/wbsjoojishigi/
今後、調査結果も上げられると思いますので、いいね!などで、ご支援をいただければ幸いです!

日本野鳥の会公式オオジシギスタンプもぜひ!!
https://store.line.me/stickershop/product/3174028/ja

今回来日したオーストラリアチームのホームページアドレスはこちらです。
https://jerrabomberrawetlands.org.au/


以下、当日の様子です。

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19日の事前説明会の交流会

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子供たちの打ち解ける早さにはおどろかされました。

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班ごとの調査実施中

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弁天沼にもご案内しました。

ウトナイ湖周辺では、今が良くオオジシギが見られる時期です。
草原の上空を舞う姿をぜひ探してみてください。


瀧本

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