カテゴリ: 勇払原野の保全

2月13日、勇払原野の巡回を行いました。この日の苫小牧はプラス気温となる厳冬期とは思えないほど温かい日でしたが、弁天沼に着くと結氷した氷の上を通って冷やされた風で、私の肌は北海道ならではの刺すような寒さを感じました。
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【弁天沼】

氷上にワシなどの姿を見ることはできませんでしたが、代わりに草原にチュウヒ、林縁にノスリを確認することができました。

図1
【左:チュウヒ 右:ノスリ】

今年、ネイチャーセンター周辺では冬鳥があまり見られませんが、勇払にはアトリが来ていました。ウトナイ湖周辺と比べてアトリにとって好ましい条件があるのでしょう。
勇払原野内を通っている人工の側溝には常に凍っていない水があり、ダイサギがふちを歩いていました。きっと餌を探していたのでしょう。

木々を見ると相変わらずシカの食痕が目立ちました。シカ自身も数頭みかけました。苫小牧市内に住んでいるとなかなか気づきにくいですが、勇払では着実にシカが増え、木々に被害が出ているようです。何か手を打てればよいのですが・・・。
図2
【左:側溝の縁にたたずむダイサギ 右:シカに樹皮を食べられた木】


クマの足跡は見つかりませんでしたが、最近では冬眠しないクマをちらほらといるそうですので、勇払原野を散策される方は十分ご注意ください。
(松岡)

10月22日 勇払原野の巡回を行いました。木々はすっかり紅葉し、林道は落ち葉のじゅうたんで覆い尽くされているところもありました。
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 林道では、冬鳥のアトリとツグミ、そしてカシラダカに出会い、弁天沼やその周辺の池では秋の渡り鳥であるオオハクチョウ、コハクチョウ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ウミアイサなど、90羽以上のガンカモに出会うことができました。さらに渡り鳥に誘われてか、チュウヒやノスリもよく見かけました。このように秋から冬へ移行するこの時期、弁天沼周辺では比較的多くの種類の鳥を確認することができます。
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【弁天沼周辺の池に飛来したガンカモの群れ】
 
 他にも秋らしい光景としては数羽のカケスをみかけました。夏は山などで生活しており見かけにくいカケスも、冬が近づくにつれドングリなどの木の実を求めて人里近くまでやってくるようになり見かけやすくなります。今年はドングリの実りが少ないと言われていますが、食べ物は足りているでしょうか。

 秋の生き物たちの他にもこれから南に帰っていくであろう、モズやキジバト、ベニマシコもみかけました。
各季節の鳥たちが交じり合うように見られ、秋の景色が少しだけ彩を増しているように感じられました。
(松岡)
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【今日見られた景色】

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【水たまりに産卵する赤とんぼ】


●本行事は無事終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。

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今月末、9月27日(日)『勇払原野まるごとウォッチング』を開催します。
※共催:日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ、日本野鳥の会苫小牧支部  協賛:株式会社もりもと

当サンクチュアリが保全活動を進める「勇払原野」(弁天沼や遊水地予定地など)をバスで巡り、そこに残る貴重で豊かな自然を体感、開発計画の現場も見学します。エゾリンドウなど、秋の草花も楽しめますよ。
詳しくはポスターをご覧ください。

お問い合わせ・お申込みは、お気軽にコチラ↓までどうぞ。
■日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ・ネイチャーセンター
〒059-1365 北海道苫小牧市植苗150-3
TEL:0144-58-2505(月・火曜日を除く9:00-17:00)
FAX:0144-58-2521
メール:utonai●wbsj.org  ←[●]を[@]に変えてください

※お申込みの際には以下の項目について明記してください。
①お名前②年齢③住所④電話番号(あればFAXも)⑤このイベントを何で知ったか⑥希望の集合場所(苫小牧駅前、あるいはネイチャーセンター)
受付後、折り返しご連絡いたします。 (福家)

12日の午前から、今月27日に開催する「勇払原野まるごとウォッチング」の下見と勇払原野の巡回へ行きました。レンジャー2名、苫小牧支部の当日スタッフの方とコースの確認などを行い、勇払原野の様子も巡視してきました。

原野は、この日の夜中から明け方に降った雨や、一時ぱらついた小雨でしっとりと濡れていました。
ススキなどの穂が熟してひろがりはじめた草原には、青や紫、黄色の花が静かに咲いており、夏の終わりを感じます。
huuro  まだ花が見られるエゾフウロ。27日はどうだろうか…


ezokogomegusa  地味だがよく見るとかわいらしいエゾコゴメグサ

 

下見では、どのコースを歩くのか、どんなものが見られるのか、バスの待機場所はどこにするか、何か問題はないかなどを考えながら、植物や野鳥を確認していきました。

コースの一部である、弁天沼北側の道路を車で走ると、道脇に黄色いオオハンゴンソウの花がたくさん咲いているのが、気になりました。かなり広範囲に広がっており、他の植物への影響もあるのでは、と心配です。
bentennuma 弁天沼で下見をするスタッフ



東池群では、チュウヒやオジロワシの若鳥が飛ぶ姿が見られました。また、そのチュウヒを追い払っていた、オオタカと思われるタカが襲ったのか、慌てふためくアオバトの群れも見られました。

途中でヒグマのものと思われるフンを発見。
higumahun  おもわず、枝で中身の確認。木の実(種類不明)が入っていました。
冬ごもりのためにヒグマも忙しいのでしょうね。


当日、勇払原野の魅力やより良いものになるよう、スタッフ一同頑張っていきたいと思います。

ちなみに…
11日に台風17号から変わった温帯低気圧の影響で、各地高波などの被害が出ていましたが、勇払の海岸付近も波が道路を越え、通行止めになっていました。
午後近くには解除され、帰り際通ることができましたが、自然の力を見せつけられました。     (小山)

9月5日、勇払の巡回を行いました。
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【東池群】

いたるところから虫の涼やかな声が聞こえてくる中、弁天沼に着くなりカモの群れに出会いました。
油断していたのもあり、一瞬で飛んでいってしまい、全ての種類を確認することはできませんでしたが、最低でもヒドリガモとオナガガモは確認できました。いよいよガンカモの渡が始まったようです。
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【弁天沼を飛び立つカモ】

また、昆虫たちではクジャクチョウとアカタテハを頻繁に見かけました。
どちらも成虫のまま越冬する個体なので、もしかすると冬越しの準備をはじめていたのかもしれません。
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【上:クジャクチョウ 下:アカタテハ】
(記:松岡)

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