カテゴリ: 勇払原野の保全

木々の葉がやっと広がり、新緑と風が心地よい勇払原野。
そんな中、ウトナイ湖サンクチュアリでは5月19、20日に親子向けイベント「オオジシギ調べ隊」を実施しました。
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オスがアピールする行動「ディスプレイ」に特徴があり、別名「雷シギ」とも呼ばれるオオジシギ。オーストラリアと日本を行き来するこの野鳥は、数の減少が心配されており、日本野鳥の会では保全活動を進めています。
杭の上がお気に入りのオオジシギ

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このオオジシギの個体数を調べると共に、地域の方に調査体験を通して自然に親しんでいただくこと、さらにオーストラリアの方との交流をしていただくことがこのイベントの目的です。

オーストラリア調査チームの来日に合わせておこなわれたこのイベントには、日本人の親子9組20名とオーストラリアの中高生と大人11名が参加しました。

調査の舞台は弁天沼周辺の勇払原野。
1班7名前後に分かれ、6カ所の調査地点に散らばって調査をしました。

結果、確認できたオオジシギの数は合計16羽。
全ての班がオオジシギを生で見ることができ、みなさんにご満足いただけた様子でした。
イベントに参加くださった皆さま、ありがとうございました。

このイベントの結果は、4月21日から5月31日までの期間で、道内全域300カ所以上、日本野鳥の会支部員の100名以上が参加しておこなわれている調査の1つとしても利用されます。

オオジシギ保全プロジェクトのこれまでの活動は次のフェイスブックページでご覧いただけます。
https://www.facebook.com/wbsjoojishigi/
今後、調査結果も上げられると思いますので、いいね!などで、ご支援をいただければ幸いです!

日本野鳥の会公式オオジシギスタンプもぜひ!!
https://store.line.me/stickershop/product/3174028/ja

今回来日したオーストラリアチームのホームページアドレスはこちらです。
https://jerrabomberrawetlands.org.au/


以下、当日の様子です。

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19日の事前説明会の交流会

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子供たちの打ち解ける早さにはおどろかされました。

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班ごとの調査実施中

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弁天沼にもご案内しました。

ウトナイ湖周辺では、今が良くオオジシギが見られる時期です。
草原の上空を舞う姿をぜひ探してみてください。


瀧本

風が強かった4月12日の午前中、勇払原野にある弁天沼周辺の巡回を実施しました。

この日、周辺の川はダイサギやアオサギ、マガモなどでにぎわっていましたが、
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弁天沼の水面は静かでした。
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そのかわりに、近くの水たまりではエゾアカガエルたちの声が聞こえ、多くの卵塊が。
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ところ変わって、周辺の草地や林は少しずつにぎやかになってきています。
冬の間は姿が見られない野鳥たち(夏鳥)が渡って来ているのです。

先週も確認できたヒバリに続き、ノビタキのさえずりや
キジバト、モズ、ベニマシコの姿を確認できました。

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モズはたびたび道に降りて何かを食べていました。

勇払原野は夏鳥たちとの久々の再会を楽しめる季節となっています。


瀧本

4月6日(金)勇払原野の弁天沼周辺を巡回を実施しました。

地面の雪や水面の氷はすっかり解けた勇払原野ですが、
この日の天気は小雪。
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今回の弁天沼はタイミングが悪かったのか、見られたのはオオハクチョウ1羽のみでした。

別の場所ではオジロワシの幼鳥がこちらを見て警戒中。
オジロワシ幼鳥

ゆっくりしていたとこを邪魔してごめんなさい。

ヒバリは地面でお食事中。
小雪のヒバリ


そんな雪の中、植物たちは芽を出しはじめていました。

ミズバショウの芽出し

ミズバショウ


アキタブキ芽出し

アキタブキ

一歩一歩、暖かい季節が近づいています。


瀧本

6月2日6時ー8時半に勇払巡回をおこないました。

天気は曇りで、霧が出ていました。
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この日は、多くの花を確認することができました。
晴れの日は半袖でも良い季節となってきて、1日に見られる花の種類が増えてきています。

水辺、乾燥した草地、林縁、林の中など、それぞれの場所で色々な花を見る事ができます。
多様な自然環境が残るからこその風景が勇払にはあります。


シロスミレ
シロスミレ


センダイハギ
センダイハギ


ミツバツチグリ
ミツバツチグリ


ミヤマムグラ
ミヤマムグラ


ケヨノミ(ハスカップ)
ケヨノミ


コウライテンナンショウ
コウライテンナンショウ


エゾノコリンゴ
エゾノコリンゴ





瀧本

「ここを通るってぇのかい?」
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と行水中のアオジ親分のひとにらみに、「ごめんなさい」とあやまることから始まった今回の巡回。

アオジ以外にも暖かい季節の到来を告げる生き物たちを観察することができました。

天候はくもりでしたが、風もなく、気温は暖かくおだやか
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撮影できたノビタキ、オオジュリンの姿の他、ウグイス、ヒバリ、ベニマシコなどのさえずりを聞くことができ、
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「ノビタキ」

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「オオジュリン」

植物では、草地はまだほとんどみどり色は見られませんが、水辺ではミズバショウが咲きはじめ色合いが増えてきました。
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その他に、なぜか不安定な小枝にとまり続ける若いオジロワシや
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ヒョコッと顔をのぞかせて逃げないキタキツネを観察でき、
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のんびりとした自然の雰囲気を感じられた弁天沼周辺の勇払でした。


瀧本

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