タグ:ねぐら立ち

皆さまこんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

早速ですがマガンについて一つ。サンクチュアリのホームページに2020年ガン類飛来数調査なるページを作りましたので下記リンクよりご覧ください。スマホなどでは見づらいと思いますが...ご容赦ください。まだ基本的なデータだけですが、今後レンジャーによる今年の渡りの特徴なども記載できたらいいなと考えております。

2020年 ガン類の飛来数調査

そして私が参加した15(日)について。結果は 52000羽 でした。
この日は道の駅、野生鳥獣保護センター、ネイチャーセンター各所に多くの人が観察に訪れていましたねー。関わる一人としては嬉しい限りです。これをきっかけに他の渡り鳥にも興味を持っていただけると幸いでございます。身近にも渡りをする鳥はたくさんいるんですよ。

長年マガンの観察をされている人の話によると、ピーク時には単純な山なりのグラフという感じではなく、増えたり減ったりを繰り返すそうです。本当は毎日カウントできたらいいんでしょうが、そうもいかないので難しいところです。

ガン類の動きを考える際に役に立つのは、カウントを実施している他の場所からの情報です。まだ私にはそういった情報にアクセスする方法やデータの読み取り方がわからないので実際に調べることはできていませんが、「ここにはもういない!」とか「ここに入り始めた!」などの話を耳にする毎日です。先輩レンジャーはあれやこれや、今年の動きの特徴について議論しておりますが、私にはさっぱりございます。来年の今頃には議論に参加できるのでしょうか?


さてさて、前回の羽クイズの正解です。

正解はこの鳥...
ツグミの画像

冬鳥としておなじみのツグミでした!
画像はウトナイではなく札幌市内の公園で撮影したものです。

a,bは初列風切、c,dは次列風切、e,fは尾羽と思われます。
黒と茶で考えると、この時期には本来いないんだがウトナイで越冬しているホオジロ、もしくはスズメなどが考えられましたが、大きさが合わない...あと水鳥でもこの色のパターンの鳥はいるので、結局図鑑の最初から最後まで見るはめになりました。おかげで更に羽に詳しくなりました...

ちなみに色合い的に亜種ハチジョウツグミではなさそうです。

第二問の白い羽についてはまだ答えが出せておりません。この1週間ほど頭から離れなくて困っております。わかった!という方は是非ご連絡を。中村チーフ、ご助言を...


コロナウイルスの影響でついつい自宅に引きこもりがちになってしまいますが、ウトナイ湖の観察路を散策しながらバードウォッチングをしてみる、というのも気分転換になってよいかもしれませんね。

ウトナイは水鳥でにぎわっております。そろそろ夏鳥もやってくる季節となりました。ホームページの最新自然情報はレンジャーの勤務日には必ず更新しておりますので、散策に出かける前にチェックされると見ることができる鳥の予習ができますよ。

ウトナイ湖最新自然情報

(中村T)

皆さま、こんにちは。
見習いレンジャーのタイチです。

前回、3月4日に行われた雁のカウントのお話の続きです。
カウントされた雁類の総数は 18000± となりました。これからさらに増えることが見込まれております。過去、2014年、2016年はピーク時に10万羽を超えました。えぇーどうやって数えるの?って感じです。なおヒシクイもほんの少し混ざっているようですが、遠くて暗いので識別は困難ということで、「雁類の総数」として記録しております。別の日ですが亜種オオヒシクイが15~20羽程度確認されています。いずれにしてもマガンと比べるとごく少数ということです。

その日の午後、早くに出勤したので早めに帰っていいよーということになり、先輩レンジャーが教えてくれた場所(鵡川方面)に、採餌をしているマガンを見に出かけました。マガンは夜間、水上をねぐらとします。これは安全のためのようです。そして夜明けとともに、ねぐら近郊にある農地へ落穂や雑草などを食べに出かけます。私が見た時にも数千羽が農地(水田かな)で採餌をしておりました。

IMGP6116a


マガンは見た目は大柄で悠々としているように見えますが、実は警戒心がとても強く、かなり離れていても、こちらが車から降りると警戒態勢に入ります。面白いもので向こうの緊張感も伝わってくるので、近づきすぎてしまったときにはハッキリとわかります。車を止める場所にもかなり気を使いました。

写真を見ていただけるとわかりますが、くちばしが橙色、額までが白と他種にはない特徴があるので見分けが容易です。よく見るとくちばしの周りに土がついていて可愛らしいです。お弁当ついてますよー!

ねぐらのマガンと採餌場所のマガン、両方を見ることができて、あぁ満足したけど眠い一日でした...

↑このページのトップヘ