皆さまこんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

マガンがガンガン到来しております、と何万回と口にされたであろう冗談がつい口から出てしまいそうになるのを必死でこらえる毎日です。昨日の仕事終わり、一時間居残ってマガンのねぐら入りを観察しました。視界の端から湧き出るように次々と姿を現す雁類と、背景の夕日の美しさに息をのみました。このような光景を見られる時代と場所に生きていることは本当に幸せなことかもしれません。近日中にこの春のマガンの渡りについてまとめたページをサンクチュアリのサイト内に作りたいと思っております。

カウントは明日早朝も予定されており、数名のボランティアの方にご協力いただき実施の予定です。ボランティアの方と簡単に言っておりますが、私にとっては大先輩にあたる方がほとんどで、レンジャーにも負けない自然に対する知識と経験をお持ちの方が多くいらっしゃいます。私もすでに多くのことを教えていただいております。私の顔を見ると「ウトナイクイズ」を出してくれる人もいます。油断できません...っていうか勘弁してー

さて前回に引き続き、少しさかのぼり2月のネイチャーセンターでのお話です。
散策路を歩かれたお客様が羽を拾ってきて「これは何の羽だとおもいますか?」とお尋ねになりました。世の中には「羽博士」と呼ばれる人が存在するらしく、そういった人は初見でズバリ鳥の種と部位を言い当ててしまうそうですが、当然私にはそんなことはできません。
さて、皆さんはどう思われますか? 時期は2月、ネイチャーセンター付近の観察路。行きには見かけなかったのに、帰りに発見して拾われたとのことでした。
謎の羽の画像1

特徴を簡単に言うと、大きなもので10センチほど、色は黒と茶、この時期にウトナイにいる鳥、ここまで条件がそろえばピンと来る方も多いでしょう。答えは...次回に発表します。ちなみに私は見事正解しました!! どうだー!

第二問。これは3月12日の自然情報収集調査の際に発見したものです。場所は野生鳥獣保護センター付近の水辺です。
謎の羽の画像2

大きさは13センチほど。時期、色、形状からある程度絞ることはできます。が、絞り切れない部分が多く、レンジャー間でもはっきりした答えはまだ出せていない状況です。特に気になるのは先端が薄く茶色になっているところ。ハクチョウの幼鳥だったら灰色になるはずだし...皆さんも考えてみてください。ハクチョウ類?もしくはサギ類?はたまたカモメ類?

鳥の羽という分野は、それだけでも分厚い図鑑になってしまうほど奥が深い世界のようです。また羽を拾ったらここで皆さまに紹介し一緒に考えてみたいと思います。

(中村T)