タグ:オオジシギ

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

さて、日曜は「勇払原野を学ぶ会」(with social distance)が開催されました。
IMGP6401

私は来館者対応などでほとんど聞くことができなかったのですが、終了後にはオオジシギ調べ隊員の皆さまが旧交を温めていたようで、センターは久しぶりの賑わいとなりました。常連ボランティアの方やウトナイ湖ファンクラブの方もいらっしゃって、本来の?ネイチャーセンターの姿を見た感じがします。コロナ禍であっても工夫次第でこのようなことは可能なのですね。勉強になりました。

そうそう、おかげさまで当館で販売しているカレンダーは2種が完売!! あとは「しあわせことりカレンダー」を数部残すのみとなっております。このカレンダー、人気ということで多めに仕入れたためまだ残っているんです。来館時にめくってみてくださいね。

こちら、多分ズミの木だと思うのですが、葉がすべて落ちて中が見える状態になって、何かの巣が出てきました。
IMGP6509

直径10~15センチくらいだろうか、許可が取れたら採集して、どの鳥の巣なのか同定を試みたいと思います。ほかにも数か所、今年の春にはなかった巣を見つけました。観察路からすぐ近くの場所なのに葉が茂っていると全くわからないものです。野鳥は人間を含めて他の動物の目が届かない所にうまくスペースをみつけて生息しているんですね。見つけた時にはいつも蛻の殻というわけです。

(中村T)

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

さて少し、いや、だいぶ遅れましたがウトナイの6月を振り返ってみたいと思います。確認された野鳥は全部で49種。皆勤賞はシジュウカラ、ウグイスでした。次点でトビ、アオジといったおなじみの野鳥が続きます。一回のみ観察された鳥の中にエナガ、ゴジュウカラが含まれますが、冬季間はほぼ毎日のようにみられていたにも関わらず、最近はほとんど姿を見かけません。一体どこに行ってしまったのでしょうか。冬季に混群を共に形成するシジュウカラ、ハシブトガラは依然見かけるのに...繁殖期になるとウトナイ以外へ移動して子育てをするのでしょうかね。

そして先日HTBでも放送された、当会発表のオオジシギの生息数減少の報道を受けまして、ウトナイでの5・6月の観察記録を昨年と比べてみました。共に10回とウトナイでの観察頻度は変わりませんでした。参考までに、1982年の記録では46回、当時の勤務体系と現在のそれとでは若干違うでしょうが、それでもかなりありふれた鳥であったことは間違いなさそうです。

最近全くと言っていいほど野鳥の写真を撮ることができずに、植物や昆虫に逃げていましたが、今日やっと近くに来てくれました。

IMGP2002

ズミにとまるセンダイムシクイ、おそらく幼鳥です。
眉班がまだ不明瞭で、上嘴の黒も薄いですね。フィ、フィと親鳥を呼んでいるのか懸命に鳴いていました。

IMGP1964

そしてこちらはカラコギカエデの種。色づいてきました。やばい、もう秋なのか??
これからカラッカラに乾いて秋から冬にかけてグルングルン回りながら飛んでいきます。

皆様こんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

さて、いつものようにウトナイの近況からです。
昨日、先輩レンジャーと調査へ向かう途中でオオジシギを見つけました。今シーズンの初認となります。皆さまご存じのように「ウトナイ湖サンクチュアリはオオジシギ推し」ということで、その到着を今か今かと待っていました。苫小牧や札幌からの初認の情報は少し早くに入ってきていたので、ウトナイでの確認は少し遅れた感がありますね。責任の一端は私にあるのかもしれません。なぜなら、比較的暇な私が一人で張り切って情報収集に出向いても、何も発見できないことが多いからです。特に遠くのシルエットや鳴き声の識別に関しては先輩レンジャーと大きな隔たりがあります。一刻も早くまともに調査をできるようになりたいのですが...まぁ、のんびりやろうと思います。

さて、タイトルのように、鳥でも見ませんか?が3回目となりました。
新型コロナウイルス蔓延の影響で、屋内でのレジャーが難しくなっており、たくさんの人が屋外のレジャーに切り替えているというニュースを連日見聞きするようになりました。ということで、このバードウォッチングの企画も皆さまのお役に立てるのではないだろうかと思っていて、だらだらと第3回目を迎えました。

前回までは「導入編」「現場編」と来たので、今回は「その後編」ということになります。鳥を見た後で何をするのか、というお話です。「あっ、シジュウカラ」「あっ、キクイタダキ」「あっ、ハシブトガラス」「さて、帰るか...」で終わっても構いません。が、バードウォッチングをさらに楽しくするための工夫をここでご紹介いたします。

共有する
「鳥合わせ」と呼ばれますが、グループで観察を行った際に皆でその成果を報告し共有します。自分しか見ることができなかった鳥、逆に自分だけが運悪く見ることができなかった鳥、などを確認できるわけです。昨今は空前の「共有」ブームです。成果は積極的に「共有」しましょう。

記録をつける
小さいノートに日時、場所、天候、観察できた鳥を記録することをお勧めします。長く続けるとこれは大変面白く有意義な記録となります。数十年続けているバードウォッチャーもいて、もうそこまでいけば立派なデータと呼べるでしょう。毎回同じフィールドで観察をするのであれば、地図や表を盛り込んだ自分専用の観察記録用紙を作ってみてください。さらに充実したものになります。

写真を撮る、絵を描く
鳥の写真を撮ったり、観察スケッチをしたり、目で見たものを別の形にする行為も大きな楽しみの一つでしょう。私も野鳥をより詳しく観察するという目的のもと、絵を描くようにしています。絵を描くときには必然的に細部まで観察をするので、色や形が頭に入りやすく、実際の観察の際にも実物とリンクさせることが容易になってきました。
色鉛筆オオジシギ

そんなわけで、写真を撮ることができなかったオオジシギは今回は絵で我慢していただきましょう。どうもカメラを持っていないときに重要な出会いがあるので、最近はカメラを持ち歩くのをやめました。「オレが見に行くと阪神が負けるから、俺は絶対に見に行かないんだ!」と言う本物の阪神ファンと同じような感覚です。

最後になりますが、屋外でも十分に距離を取り、楽しく安全にバードウォッチングを満喫してください。

なお、ネイチャーセンターは5月6日まで臨時閉館中となっております。

ではまた。皆さまお体に気をつけてお過ごしください。

(中村T)

↑このページのトップヘ