皆さまこんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

本日早朝、今シーズン2回目の雁類のカウント調査を行いました。カウントされた総数は 40000羽+ です。今後もウトナイ湖サンクチュアリでは調査を継続する予定です。マガンの生態についてはまだまだ分かっていないことが多く、このカウント調査も生態を明らかにしていく一助となるものです。ちなみに...皆さまは過酷なカウント調査をする必要はありませんので気軽にマガンのねぐら立ちとねぐら入りを観察にいらしてください。この時期ならでは、圧巻の光景です! 鳴き声もよく通る美声です! おなかの模様も素敵です! 

そして同じ日の午前中、自然情報収集調査に中村チーフと出かけました。観察された鳥はメインサイトの最新自然情報をご覧ください。いくつか印象に残っていることがありますが、まずは先日のブログに掲載もあった、冠水でしょうか。昨日今日でやや水は引いたようですが、まだ一部では長靴でも通過が困難な個所もありますので、十分にご注意ください。ちなみにこの冠水の影響で、某レンジャーは長靴に空いた穴に気付いたようです。誰とは言いません。

植物は春に向けて変化が見られ始めています。下の画像はエゾノバッコヤナギの芽吹きです。非常に美しい、このままアクセサリーになってしまいそうな造形です。

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そして、冬季は集団で行動していたカラ類(混群と呼びます、興味のある方は調べてみてください)が種ごと別々に行動していました。シジュウカラ、エナガ、ハシブトガラなど。繁殖期に向け縄張りを意識し始めるようですね。生活が大変な時はお互いに協力しあい、少し生活に余裕が出てくるとお互いの距離感が気になってくる、うーん、人間のようだ。鳥たちの生活は「不思議」と「感心」でいっぱいです。

そんな中、今日はこの鳥に注目。ゴジュウカラです。
今日撮りましたがちょうどよい姿勢で納まってくれました。

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2月だったか、ネイチャーセンターに遊びに来てくれた少年とあれこれ話していた時に「なぜゴジュウカラは幹を逆さまの状態で移動できるのか」という話題になりました。ゴジュウカラの特徴的な行動で、種を象徴するものですが、なぜ可能なのか。私も答えは知らないので「なんでだと思う?」と尋ねると「たぶん脚に秘密がある!」との回答でした。
詳しい人に聞いたり、図鑑を見たりすることも大切ですが、なんでだろう?とあれこれ推測してみる、これが自然との付き合いを楽しむ醍醐味なんだなぁと彼と話していて感じました。皆さんも不思議なことに出会ったら、答えを知りたい気持ちをぐっと堪えて、まずはご自身であれこれ考えてみることをお勧めします。

(中村T)