タグ:バードウォッチング

皆様こんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

さて、いつものようにウトナイの近況からです。
昨日、先輩レンジャーと調査へ向かう途中でオオジシギを見つけました。今シーズンの初認となります。皆さまご存じのように「ウトナイ湖サンクチュアリはオオジシギ推し」ということで、その到着を今か今かと待っていました。苫小牧や札幌からの初認の情報は少し早くに入ってきていたので、ウトナイでの確認は少し遅れた感がありますね。責任の一端は私にあるのかもしれません。なぜなら、比較的暇な私が一人で張り切って情報収集に出向いても、何も発見できないことが多いからです。特に遠くのシルエットや鳴き声の識別に関しては先輩レンジャーと大きな隔たりがあります。一刻も早くまともに調査をできるようになりたいのですが...まぁ、のんびりやろうと思います。

さて、タイトルのように、鳥でも見ませんか?が3回目となりました。
新型コロナウイルス蔓延の影響で、屋内でのレジャーが難しくなっており、たくさんの人が屋外のレジャーに切り替えているというニュースを連日見聞きするようになりました。ということで、このバードウォッチングの企画も皆さまのお役に立てるのではないだろうかと思っていて、だらだらと第3回目を迎えました。

前回までは「導入編」「現場編」と来たので、今回は「その後編」ということになります。鳥を見た後で何をするのか、というお話です。「あっ、シジュウカラ」「あっ、キクイタダキ」「あっ、ハシブトガラス」「さて、帰るか...」で終わっても構いません。が、バードウォッチングをさらに楽しくするための工夫をここでご紹介いたします。

共有する
「鳥合わせ」と呼ばれますが、グループで観察を行った際に皆でその成果を報告し共有します。自分しか見ることができなかった鳥、逆に自分だけが運悪く見ることができなかった鳥、などを確認できるわけです。昨今は空前の「共有」ブームです。成果は積極的に「共有」しましょう。

記録をつける
小さいノートに日時、場所、天候、観察できた鳥を記録することをお勧めします。長く続けるとこれは大変面白く有意義な記録となります。数十年続けているバードウォッチャーもいて、もうそこまでいけば立派なデータと呼べるでしょう。毎回同じフィールドで観察をするのであれば、地図や表を盛り込んだ自分専用の観察記録用紙を作ってみてください。さらに充実したものになります。

写真を撮る、絵を描く
鳥の写真を撮ったり、観察スケッチをしたり、目で見たものを別の形にする行為も大きな楽しみの一つでしょう。私も野鳥をより詳しく観察するという目的のもと、絵を描くようにしています。絵を描くときには必然的に細部まで観察をするので、色や形が頭に入りやすく、実際の観察の際にも実物とリンクさせることが容易になってきました。
色鉛筆オオジシギ

そんなわけで、写真を撮ることができなかったオオジシギは今回は絵で我慢していただきましょう。どうもカメラを持っていないときに重要な出会いがあるので、最近はカメラを持ち歩くのをやめました。「オレが見に行くと阪神が負けるから、俺は絶対に見に行かないんだ!」と言う本物の阪神ファンと同じような感覚です。

最後になりますが、屋外でも十分に距離を取り、楽しく安全にバードウォッチングを満喫してください。

なお、ネイチャーセンターは5月6日まで臨時閉館中となっております。

ではまた。皆さまお体に気をつけてお過ごしください。

(中村T)


皆さまこんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

まずはウトナイの近況から。エゾアカガエルの鳴き声が連日聞かれるようになりました。学名 Rana pirica。ピリカは皆さんご存じのようにアイヌ語で美しいという意味で、響きも美しい言葉です。見た目は地味なカエルですが、鳴き声は高く、野鳥のような美声です。北海道全域で一般的な種ですので鳴き声を頼りに探してみるのも面白いかもしれませんね。タスオ池では少年が棒でつんつんしてました。つんつんはあまりしないでほしいと思います。あくまでそっと、ノーツンツンで、見守ってあげてください。
エゾアカガエルの画像

さてタイトルにもありますように、前回の続きでバードウォッチングに関するお話です。今回は実践編ということでまずは必要な装備について。双眼鏡、図鑑、この二つがあれば十分に楽しむことができます。双眼鏡については貸出しを行っている施設もありますし、少し高い買い物にもなりますので、使い方や特徴を理解してから買っても遅くはないでしょう。

フィールドで使う図鑑は小ささと分かりやすさを優先させてください。ということでここでは忖度をいたしまして日本野鳥の会が発行しております

<ハンディ図鑑>新・山野の鳥 改訂版

をおすすめしておきます。なお、掲載種類が最小限、ということも初心者にとっては大事な要素になります。調べるときにその地域にいない鳥が無駄にたくさん掲載されていると、探すのにも時間がかかるからです。地域の名前を冠したポケット図鑑なども多く発売されているので探してみてください。大都市にお住まいの方は見つけやすいかな。

ポケット図鑑と双眼鏡が準備できたら、いよいよ鳥を探しに外に出てみましょう!

急にそんなこと言われても...とお困りの優柔不断なあなたには、お住まいの地区の日本野鳥の会の支部が主催する探鳥会(たんちょうかい)に参加されることをお勧めします。地元を知り尽くしたベテランガイドが案内してくれるはずです。初心者であることを伝えれば配慮もしてくれるはずですので、堂々と「初心者宣言」をしてください。大事にされますよ。

でも、いきなり大勢の前で自己紹介とかさせられるんじゃ...とお困りの引っ込み思案なあなたには、気の置けない仲間と鳥を探す少人数スタイルをお勧めします。ご家族、ご友人と同じ図鑑を購入し、見ることができた鳥のページにおそろいのシールを貼って成果を共有していく、なんてのも楽しいです。今はインターネットもありますし、鳥の識別に困ったときには助けになりますよ。

いやいや、俺は群れるのが嫌いなんだ、ほっといてくれ、というアナーキーなあなたには完全ソロスタイルをお勧めします。一人ですべてを完結させるその生き様に皆が憧れることでしょう。誰に遠慮する必要もありません。好きなだけ同じ場所にいればいいし、寒くなったら帰ればいいし、飽きたらやめればいいのです。

以上、人数による違いで分別してみましたが、それぞれに長所短所はあります。それぞれを経験してみて、ご自身にあった方法を模索してみてください。もちろん「スタイル横断的スタイル」もいいと思います。私自身はそれに近いかな。普段は一人で出かけるのが好きなのですが、寂しくなったり新しい知識を仕入れたくなった際にはイベントに出かけたりもする都合の良い人間です。

と、ここまでお話しておいて申し訳ないのですが、昨今のコロナウイルス感染拡大を受けまして、日本野鳥の会各支部の探鳥会は中止となっております。以下で最新の情報をご確認ください。

探鳥会中止のお知らせ

今日はここまでです。状況が状況だけにまじめに締めたいと思います。

(中村T)

皆さまこんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

まずはウトナイの近況から。
今シーズンの初認として、ヒバリ、キジバトのさえずりが確認されております。これからさらに夏鳥たちの姿を見る機会が増えていきますね。ハクチョウ類は一度ほとんどいなくなりましたが、昨日の調査時にコハクチョウが245羽確認されております。4月中旬まではちらほら見られる日もあると思います。是非ウトナイ湖に遊びに来てください。

なおネイチャーセンターの閉館期間につきましては、今後の予定が決まり次第ウェブサイトにてご案内させていただきます。

さて今日はまだバードウォッチングをしたことがない人に向けて書いてみようと思います。私が本格的にバードウォッチングを始めたのはつい数年前です。ウトナイ湖の先輩レンジャーは子供のころからバードウォッチングをしている強者がほとんどです。なので大人になってから興味をもって始めたいと思っている人に向けてその魅力をお話するには、まだまだ初心者の私が適任なのかな、なんて勝手に思っています。

はじめに断っておきますが、楽しみ方は人それぞれです。
一口にバードウォッチングと言ってもいろいろなスタイルがあります。庭にやって来る小鳥を毎日ただぼーっと見るのもよし、レアものを求めてあちこち探しまわるのもよし、特定の種に限定して徹底的に調べ上げるのもよし、楽しみ方は人それぞれ、無限にあると思います。
カササギの画像

ですが、いずれの楽しみ方にも共通する部分はあります。それは「見つける」ということ。バードウォッチングは、鳥を見つける、という作業が必要条件となります。この見つけるという作業はある人間の本能を満たすものだと、アメリカ人バードウォッチャーが言っているのをテレビで見たことがあります。そのテレビ番組はとっても面白い内容だったので、また後日。話を戻して...彼女曰く「バードウォッチングは血を見ない狩猟である」と。なるほどーと思いました。我々人間には狩猟本能というものがあると思います。ゲームでも○○ハンターとか、○○ゲットだぜ!なんてものが多くて、珍しいものを捕まえてコレクションして、記録を付けたがる欲求があると思います(特に少年にこの傾向が強いかな)。

彼女の意見に戻りますと、バードウォチングはその対象を傷つけることなく、我々の狩猟本能を満たしてくれる趣味である、ということです。もちろん、バードウォッチングにおいてもマナーを守らないと野鳥の生活に悪影響を与えてしまいます。ですので、最低限度のマナーを守ることができれば、本来矛盾する二つのモノを満たすことができるのです(狩猟本能と野鳥への親しみ)。

この魅力を言葉で表現するのは容易ではありません。わたしも上記でうまく説明できている自信はありませんが、いずれにしてもバランスのとれた、クールで、カッティングエッジで、ハートフルかつラディカルな趣味である、ということを強調して今日は終わりたいと思います。カタカナを使えば雰囲気で伝わると思っていたら大間違いです。

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