皆さまこんにちは。見習いレンジャーのタイチです。

まずはウトナイの近況から。
今シーズンの初認として、ヒバリ、キジバトのさえずりが確認されております。これからさらに夏鳥たちの姿を見る機会が増えていきますね。ハクチョウ類は一度ほとんどいなくなりましたが、昨日の調査時にコハクチョウが245羽確認されております。4月中旬まではちらほら見られる日もあると思います。是非ウトナイ湖に遊びに来てください。

なおネイチャーセンターの閉館期間につきましては、今後の予定が決まり次第ウェブサイトにてご案内させていただきます。

さて今日はまだバードウォッチングをしたことがない人に向けて書いてみようと思います。私が本格的にバードウォッチングを始めたのはつい数年前です。ウトナイ湖の先輩レンジャーは子供のころからバードウォッチングをしている強者がほとんどです。なので大人になってから興味をもって始めたいと思っている人に向けてその魅力をお話するには、まだまだ初心者の私が適任なのかな、なんて勝手に思っています。

はじめに断っておきますが、楽しみ方は人それぞれです。
一口にバードウォッチングと言ってもいろいろなスタイルがあります。庭にやって来る小鳥を毎日ただぼーっと見るのもよし、レアものを求めてあちこち探しまわるのもよし、特定の種に限定して徹底的に調べ上げるのもよし、楽しみ方は人それぞれ、無限にあると思います。
カササギの画像

ですが、いずれの楽しみ方にも共通する部分はあります。それは「見つける」ということ。バードウォッチングは、鳥を見つける、という作業が必要条件となります。この見つけるという作業はある人間の本能を満たすものだと、アメリカ人バードウォッチャーが言っているのをテレビで見たことがあります。そのテレビ番組はとっても面白い内容だったので、また後日。話を戻して...彼女曰く「バードウォッチングは血を見ない狩猟である」と。なるほどーと思いました。我々人間には狩猟本能というものがあると思います。ゲームでも○○ハンターとか、○○ゲットだぜ!なんてものが多くて、珍しいものを捕まえてコレクションして、記録を付けたがる欲求があると思います(特に少年にこの傾向が強いかな)。

彼女の意見に戻りますと、バードウォチングはその対象を傷つけることなく、我々の狩猟本能を満たしてくれる趣味である、ということです。もちろん、バードウォッチングにおいてもマナーを守らないと野鳥の生活に悪影響を与えてしまいます。ですので、最低限度のマナーを守ることができれば、本来矛盾する二つのモノを満たすことができるのです(狩猟本能と野鳥への親しみ)。

この魅力を言葉で表現するのは容易ではありません。わたしも上記でうまく説明できている自信はありませんが、いずれにしてもバランスのとれた、クールで、カッティングエッジで、ハートフルかつラディカルな趣味である、ということを強調して今日は終わりたいと思います。カタカナを使えば雰囲気で伝わると思っていたら大間違いです。