皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

さて、ウトナイの近況です。スズメバチの巣があるため立ち入り禁止になっている草原の観察小屋ですが、有志の方が巣を駆除してくださいました。コガタスズメバチという種のようです。巣本体は駆除できましたが依然あたりを飛び回っているのでしばらくは近づかないようにお願いします。

その駆除した巣ですが、ご丁寧に持ってきてくださいました。
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「家庭を一つ壊してしまった...」とその方はおっしゃっていましたが、展示という形で利用させていただきます。生態を知るよい機会となるはずです。巣材は木の皮と唾液を丸めた団子状のもので、それをコツコツ張り付けていくから模様ができるようですね。この巣はまだ小さく(直径10センチほど)大きいものになると30センチ以上のツボのような形になります。そうなってしまうとフル装備の専門家にお願いしなければいけません。

肝心の野鳥に関しては「しーん」とした感じです。さえずりもすっかり止み今年生まれの幼鳥もそろそろ独立の時期なのか親鳥と行動を共にしている姿を見る機会も減りました。この前見た幼鳥は自分で虫を捕まえて食べていましたし、野鳥の成長は早いですね。巣を出てすぐにサバイバルが始まるから当然ですが、それにしても本能はすごいなと改めて感じます。

バードバスにはカラ類、センダイムシクイ、ヒヨドリ、メジロなどが相変わらず水浴びにやってきます。中には幼鳥らしきものも混ざっていますのでぜひゆっくり観察に来てください。暑い日が続くと人間も水浴びしたくなりますね。海に行きたいなぁ。