皆さまこんにちは。

苫小牧市内でレンジャク類がとても多いですね。私は今年の冬しか知らないので例年と比較することはできませんが、この間は少なく見積もっても500羽が電線にズラーッと並んでとまっていました。黒く見えているのがすべてそうです。ほぼキレンジャク、ヒレンジャクは1割以下という印象でした。
市内レンジャク

頭から尾の先までとても優雅で美しい陶器のようなレンジャク類、じっくり観察するには好機かもしれません。ですが...きれいな話はここまで...当然彼らは排泄をします。整列した彼らの下には赤い排せつ物が地面を覆うようにびっしりとこびりついているわけです。食べているのはナナカマド、消化しきれずにほぼそのまま出てきているようです。その下を歩くには傘が必要になります。なにもそこまでして歩く必要は無いので、私は当初大喜びで写真撮影をしていましたが、今では一本違う道、もしくは道路の反対側に渡って避けるように歩くようになりました。

ツグミもとても多いという声がちらほら聞こえてきます。私も市内で50羽程度の群れを見ました。レンジャクのように密度の高い群れにはなりませんが、なかなかの迫力です。その中にノハラツグミ、亜種ハチジョウツグミも混じっているようです。是非探して来館時に情報をいただければと思います。

ノハラツグミ BIRD FANのページへ
頭、耳羽が青灰色なのが特徴です

亜種ハチジョウツグミ BIRD FANのページへ
胸の班と尾が赤褐色なのがツグミとの違いです。

ちなみに私はさっぱりです。微妙な判定の時はとりあえず写真を撮影し詳しい人に見てもらってくださいね。答えを出したくない、もしくは一緒に唸りたい人は私のもとへどうぞ。

(中村T)

皆さまこんにちは。

まずは注意喚起からさせていただきます。最近の寒暖差の激しい気候により36号線からネイチャーセンターまでの林道は大変滑りやすくなっています。大変、という言葉ではちょっと足りないか...ガチで、という言葉は好きではないので、なんて言いましょうか、とにかく歩いても運転をしても納得の滑りです。

自然観察路も相変わらず足元はよくありませんので、鳥に夢中になって転ばないようにしてくださいね。

さて1月の振り返りをしたいと思います。マガン、ハクガン、コブハクチョウ、オオハクチョウ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、ダイサギ、オオバン、オオセグロカモメ、トビ、オジロワシ、オオワシ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ノスリ、コゲラ、オオアカゲラ、アカゲラ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ハシブトガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ゴジュウカラ、キバシリ、ミソサザイ、トラツグミ、ツグミ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ、ウソの計40種が確認されました。

ウソ見たかったな、ハイイロチュウヒ見たかったな、トラツグミ見たかったな、というのが1月期の正直な感想です。一番悔しいのは、ちょっとトイレに行っていたりお昼休憩をとっているときなんかに、来館者の方が目撃し「ついさっき目の前を飛んだんだよ」と言われるパターン。ちょっとーわかってやってるんじゃないのーっていつも思います。まあ気にしませんよ、「鳥見運」を貯めて一気に大物で挽回しますので!!

画像は木にピントが合ったコゲラです。なんだか全く冴えません。
IMGP8412

(中村T)

 ウトナイ湖では高病原性鳥インフルエンザの感染(拡大)予防対策として、定期的に巡回調査を行なっています。北海道内でハヤブサへの感染が確認されるなど、国内複数箇所で発生している現在の「対応レベル3」のもと、監視を強化しています。

 1月28日は、13時~14時に「道の駅」前湖岸や「ハクチョウの小径」、「イソシギのテラス」などで状況の把握及び視野内でのカウントを行ないました。確認種は、コブハクチョウ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、トビ、オジロワシ、オオワシで、水鳥やワシ・タカ類に衰弱・死亡個体はなく、異状はありませんでした。1月はこの28日を含め、4回の巡回を行ないましたが、異状は確認されていません(中村聡)


写真1.
「道の駅」展望施設の屋上から見た、湖の南西部。勇払川の流入部に少し水面が広がり、ここではマガモやヨシガモを確認した

写真2.
「湖岸の観察小屋」から見た、湖の北部。遠くに、凍らない美々川の流入部

写真3.
氷上にたたずんでいたオオワシの幼鳥が突然飛び立ち、何処かへと向かった


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皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

もうすぐ一月も終わりそうな雰囲気が漂ってきました。ここ数日は冷え込みも緩み穏やかな日が続いています。それにしても風が強いですね。

さて、自分の勉強もかねて、改めてワシ類の識別について書いてみようと思います。来館者の方に、上空を大きな鳥が舞っていたんだけど...と聞かれることが多いので。

まず、大きさなんですが、これは慣れていないと難しいです。私も遠くの猛禽類らしきモノを見ていて、その大きさを識別するのは至難の技、私以外のレンジャーは皆さんそれができます。まぁ、場数と経験の違いなのでしょう。なんか、絵で表現するとこんな感じになります。
飛んでる鳥1

「○○さん、何か飛んでますよ。あれは...少し遠いからわからないな...カラスかなぁ、ん、トビか?」
「いや、あの大きさだからワシだね。だって明らかに大きいじゃん」
こんなやり取りになります。明らかに大きい...比較対象がないので全くわかりませんけど...遠いのか近いのかもよくわからないからなぁ。

ウトナイでよく観察される猛禽類の実際の翼開長は以下のようになります。単位は㎝です。

オオワシ 約230
オジロワシ 約210
トビ 約160
チュウヒ 約130

確かにこう見ると明らかに大きいですよね。でも実際に屋外で、距離感のわからない中で観察すると感覚がつかめません。さらに、トビとワシ類は似たような飛び方をするので、遠くだとわかりにくいのです。しかし近くでじっくり観察することはできないし、光の条件もいつも良いとは限らないので、実際の観察場面で一番多用される識別ポイントは、飛び方とシルエットなのだと、一年近くここで野鳥を見続けてきてわかってきました。

ではそのシルエットで識別を試みてみましょう。
飛んでる鳥2

まず、対岸の葦原すれすれに、翼を反らせて飛んでいるのは彼しかいません。チュウヒです。

そして上空左側、尾の先端が直線、もしくは凹むのはあいつです。
トビです。

上空中央、翼が畳のような長方形で、尾が短いのはおなじみ、
オジロワシです。

最後に上空右側、翼の後縁に丸みがあり、尾が長くクサビ型なのはあのお方、
オオワシです。

ということで、大きさとシルエットで大まかな予測をし、それを足掛かりに識別を試みると現場で慌てずに済みます。まずはトビを基準にするといいようです。先輩レンジャーによると、そういった見飽きるくらい出没する鳥をじっくり見ておくのが野鳥観察の基本のようです。トビもヒヨドリもスズメもしっかりと役目があるのですね。

(中村T)

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

他所の記事を書くためにいろいろ調べものをしていて、面白いことがあったのでちょっと書いてみます。

Bird watching バードウォッチングという言葉はいつ頃から一般的になったのか。

昭和9年(1934年、今から87年前)に発行された、日本野鳥の会の会報「野鳥」に、秦發雄氏「新聞紙上に見る小鳥記事について」という記事があります。秦氏が野鳥に関する新聞記事をスクラップしその見出しを羅列したものなのですが、その中に以下のようなものがありました。


バードウォッチング 

「籠の鳥」より「林の鳥」 

自然のままの小鳥を楽しむ趣味をかねた新スポーツ


おそらく昭和9年かそれ以前に、新聞紙上に掲載された記事のようです。趣味をかねた新スポーツ、という言葉が興味深い。「バードウォッチング」は当時、一部の関係者や知識人だけが使っていた言葉なのでしょう。今で言うと何になるのか。趣味をかねた新スポーツで外国から入ってきたものでまだ一般には周知されていないもの...思い浮かびませんが、でもこの短い見出し言葉でも当時の野鳥に対する考え方がよくわかって貴重な資料だと思います。

野鳥の会の創始者、中西悟堂も自邸内で幾種もの野鳥を放し飼いにしていたようですし、メジロ、ウグイスなどの野鳥を捕まえて籠に入れて飼育し、その姿や鳴き声の美しさを競わせるのが当時は一般的だったようです。常識が変わり始めた時点...今では野鳥を捕獲し飼育することは、いかなる種であっても鳥獣保護法で禁止されていますし、野鳥の観察=屋外(自然を背景に)での活動、というのが当たり前になっています。

おそらく当時の読者は、まだ双眼鏡も未発達の時代でしたし、あまり共感はしなかったでしょうね。「何を言っているんだ、じっくり観察するには捕まえて籠に入れたほうがいいじゃないか!」といった声が聞こえてくるようです。令和の現在でも何か新しい考え方を紹介しようとすると、現状の「当たり前」を根拠に同じような反応が返ってきがちです。そういうときは自分の立ち位置を意識して変えてみて、もう一度普段自分がしている当たり前のことを考え直すように、私はしています。野鳥を愛する皆さまもそうだと思います。
オオハクチョウ

画像がないので一枚だけ。先ほど湖上を低空飛行していたオオハクチョウ。よくとおる綺麗な声で鳴いていました。オオハクチョウは雪の背景がよく似合います。

(中村T)

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