皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

新年あけましておめでとうございます。今年もウトナイ湖サンクチュアリをよろしくお願いいたします。

私は本日6日が今年最初の勤務になりました。休み中に届いていた郵便物を整理したり、メールを見たりしているうちにお昼過ぎになってしまい、鳥を全く見ていないことに気付いて少し外に出てみました。
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静かです...風がなく対岸の工場の煙もまっすぐに立ち昇っていました。まるでお線香の煙のようです。とーっても静かです。
鳥も全くいません...越冬しているマガンの群れを目当てにイソシギのテラスまで行きましたが、かろうじて美々川流入部付近でオジロワシの成鳥を1羽、対岸にオオハクチョウ18羽を確認できました。東側は美々川流入部を除き全面結氷状態で、氷の上を悠々と歩くキタキツネの姿もありました。

ウトナイ湖サンクチュアリが40周年という節目を迎える2021年、どのような一年になるのだろうか。個人的には、皆さまに改めて「ウトナイ湖とは何ぞや」ということを知っていただく特別な機会になればと思っています。当たり前のことですが40年というのは(公財)日本野鳥の会とウトナイ湖とのかかわりが40年、というだけであって、今のウトナイ湖が形成された約6000年前からウトナイ湖の歴史は始まっているわけで、歴代レンジャーが懸命に活動してきた期間もそんな長い歴史の中の一瞬にすぎません。ですが、1981年からのこの一瞬はウトナイ湖を含む勇払原野一帯にとってはその存在すら危ぶまれた時間でもありました。そんなことを皆様にお伝えし将来の環境保全につなげていきたいと、レンジャー一同、企画を練りに練っている最中でございます。

ネイチャーセンターは9日(土)が今年最初の開館日です。皆さまのご来館をお待ちしております。

ご来館の際にはウトナイ湖とその近郊の野鳥情報も私に教えていただけると嬉しいです。特にマガンとオオハクチョウの越冬数が気になっています。

(中村T)