奥にわだかまるガン類(主にマガン)
カウントの様子
3月18日の早朝、ガン類(マガンやヒシクイなど)の渡来状況を調べるカウントを、ボランティアの方3名と行いました。
暗闇の中から、キャワキャワとざわめく主にマガンたちの声。時折、何かに驚いたのか飛び立ち、「ワー」という音にしか聞こえなくなるほどのときもありましたが、その頃はまだ声で方角を知るのみです。
夜明け。
勇払川流出口あたりから湧き上った群れがどんどん美々川河口方向へ迫ってくると、めくりあがるように一斉にガンたちが飛びあがります。その後は何度も飛び立ちを繰り返しながら徐々に数を減らしていきました。
その際、数えた羽数が 106,000羽以上。
2014年3月末に匹敵する数です。
今後、まだまだいてくれるのか、それとも数日のうちにいなくなってしまうのか…。
全てはガンのみが知る…です。
今後のイベントに「あかつきに雁を見る会」(3/27)があるスタッフは皆、いろいろな意味でドキドキさせられっぱなしです。
雲の後ろから透かして見える太陽と雁も乙なもの
少し明るくなってきたら、ハクガンの親子5羽を発見(不鮮明ですが…)
なお、この調査時にシジュウカラガン4羽、ハクガン6羽を確認しました。
カモ類も様々な種類が現れ始めています。
しかし、ウトナイ湖の氷はこの日、ほとんど見られず、氷上にとまると近く見えていたワシ類は、すこし観察しづらくなってしまいました。
【お願い】
ガン類は非常に警戒心の強い野鳥です。ちょっとしたことで驚き、飛び立ってしまうことがあります。観察は以下のことを留意して行ってください。
①ガン類に近づきすぎない
②フラッシュを使用しての撮影はしない
…また、暗い中の移動で懐中電灯やヘッドライトをご使用になるかと思いますが、
③ガンのいる付近(湖岸)に近づいたらライトを消す※暗いうちは遠くまで光が届きます
これから長い旅をするガンたちが安心して休めるよう、温かく見守ってくださいね。
【お知らせ】
ネイチャーセンターでは27日に「あかつきに雁を見る会」を行ないます。どうぞご参加ください。詳しくはコチラをどうぞ。
(小山)