2020/10

先週に続き和歌月です。
10月11日(日)にオオハクチョウの到着も確認されました。
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この時は、水草を一生懸命食べておりました。

右の2羽がオオハクチョウ、左の1羽はコハクチョウです。
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大きさ以外にも、クチバシでも見分けます。
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コハクチョウ、オオハクチョウともにこれからよく見られると思いますので、ハクチョウの飛来を楽しみにされていた方はぜひウトナイ湖へ。

さて、最近、野鳥の声の録音に挑戦しています。
オオハクチョウも到着したので、コハクチョウと合わせて声が取れないか、11日(日)17時過ぎにネイチャーセンター側へ行こうと思いましたがすでにレンジャーが全員帰宅の様子、日も暮れ初めていたので心細くなり断念しました。

悔しいので昨日(13日)は休みでしたが、夕方ハクチョウのデッキと船着き場へ。

採食中のヒドリガモ発見
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しかしお目当てのハクチョウはコハクチョウのみで、「コ、コ、」というおしとやかな声は、マガンの「キャハハン!」という声に押され録音はできませんでした(残念!)。

コハクチョウとマガン
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写真だけ撮って帰ろうとしたところ、ウトナイ湖に初めて来られたという男性と女性にお会いしました。
水鳥が湖に多く見られる季節であることと、もしかしたら上空をガン類が飛ぶ光景が見られるかもしれませんとお話していたら、早速マガンやヒシクイが真上を飛んでいきました。

マガンの群れ
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ウトナイ湖がお二人の思い出に残ってくださったら嬉しいなと思い帰ってきました。
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さて、17日と18日は、ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(道の駅隣)で、「渡り鳥フェスティバル」を開催します。
私は渡り鳥の観察会やクイズ大会、館内でのガイドをしています。紅葉も始まっていますので、ぜひ秋のウトナイ湖にいらしてください。
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(和歌月)









ウトナイ湖では昨年10月から今年3月まで、高病原性鳥インフルエンザの感染(拡大)予防対策として、定期的に巡回調査を行ない、結果、感染は確認されませんでした。

今年も、ガン・カモ類やハクチョウ類など、水鳥の渡りシーズンを迎えたこの10月から、巡回を再開しました。当面は月3回程度を予定しており、結果は各行政機関に報告して情報を共有するとともに、この「ウトナイ日記」で皆さんにもお知らせします。

10月8日は、14時~15時に「道の駅」前湖岸や「ハクチョウの小径」などで状況の把握及び視野内でのカウントを行ないました。確認種はヒシクイ、マガン、コハクチョウ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ハジロカイツブリ、オオバン、オジロワシなどで、水鳥やワシ・タカ類に衰弱・死亡個体はなく、異状はありませんでした。(中村 聡)

写真2.
「道の駅」展望施設の屋上からは、最奥部の浅瀬で休むガン類の群れが見える

写真1.
この日、ヒシクイは288羽以上、マガンは3,090羽以上が確認された


私たちの活動をご支援ください。ウトナイ湖ファンクラブのご案内はコチラをどうぞ


皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

コハクチョウの初認から3日が経ち、日に日に数が増えてきています。先ほど観察に出かけましたが、75羽カウントすることができました。そろそろオオハクチョウが到着してもおかしくない時期なのですが今日は確認できませんでした。憧れの初認ゲッターへの道はまだまだ険しいようです。私もWレンジャーのように高らかに大物の初認を宣言してみたいものです。ぶっちゃけ憧れます。そうだ、アトリの初認は私でしたが...アトリには申し訳ないのだが、ちょっと地味ですな。そもそも私が初認を宣言しても何となく嘘くさい感じがするので、まずは信用を得ることができるように識別眼に磨きをかけかければいけませんね。急がば回れ、身近な鳥から練習することを忘れてはいけません。

さて植物は「実」の季節になりました。ネイチャーセンター側はチョウセンゴミシの圧勝

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野生鳥獣保護センター側は勝者無しといったところでしょうか。それくらいの差があって面白いです。印象としてはズミ、マユミの実が不作なのかなと。昨年の今頃はもっとマユミのピンクが湖畔で目立つ存在だったはずです。

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まだ野鳥がすべて食べ尽くしてしまう時期でもないだろうし、花もたくさん咲いていたのにな。何が原因なんだろうかとブツブツ言いながら木道を歩いて帰ってきました。

土曜ということもあり、今日は道の駅にもたくさんの人が来ていました。道外からの観光客の方はダウンの上着を着ている人も散見され、あぁもうそんな季節なんだよなと思うと同時に、そのすぐ傍を半そで半パンの道産子らしきお兄さんが横切ったりして、やや混乱しましたが...今日は薄手のダウンを着てもよい気温ではありましたね。

湖岸は風が吹き始めるととても寒いです。皆さま暖かくしてウトナイ湖にハクチョウ、マガンの観察に来てくださいね。

(中村T)

ご無沙汰しております。レンジャーの和歌月です。
4月から道の駅隣の野生鳥獣保護センター勤務になりました。(最新自然情報を鳥獣保護センター公式Facebookで発信しています。)
しかし、稀にサンクチュアリ・ネイチャーセンターのカウンターにも座っております!

さて、昨日10月7日に、渡り鳥のコハクチョウを12羽ほど初認(今シーズン初確認)しました。
コハクチョウ2020

初認の感動と写真を持ってサンクチュアリに行こうと思いましたが、昨日は午後からチーフは会議、タイチレンジャーは午前のみで帰ることになっていたのを思い出し、会えないならと報告はメールになりました。(残念!)
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さて、ガン類ですが、秋は日中も湖にいるため、春のような、早朝や日暮れの調査はありません。
(9月26日のみ道内合同ガン類調査で夕方のねぐら入りカウントをしました)
昨日は、湖西側にぎっしりガン類が集まっていました。

昨日10月7日のウトナイ湖西側の様子
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来週は水鳥カウント調査(15時〜16時)もあります。どのくらいの羽数になるか今からドキドキです。

昨日の夕陽(17時7分)の様子。道の駅展望台より。
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10月中は沢山の水鳥の観察が楽しめますので、秋のウトナイ湖へぜひお越しください。

(和歌月)

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

さて、水鳥の状況ですが今日の午前中、センター正面に約400羽のガン類が確認されました。ピークの時間に観察できていないのですが数千はいるのかなぁ。カウントをした方、情報をいただければ嬉しいです。

そして、ご存じの方も多いと思いますが、先日(公財)日本野鳥の会がウトナイ湖サンクチュアリでタンチョウのヒナを確認、というプレスリリースを行いました。

プレスリリース2020.10.1勇払原野一帯では130年ぶりウトナイ湖サンクチュアリでタンチョウのヒナを確認

それに伴い、多くの方が来館されています。
そして、いい感じにダイサギが正面の対岸にとまっているので「あ、タンチョウだ!」という誤認(私が得意なやつです)も多数発生しております。ダイサギ連中はわかってやっているのでしょうか、今も正面を4羽が悠々と飛んでいきました。
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遠目から見ると紛らわしいダイサギですが、実際はタンチョウよりもだいぶ小さいです。そして首が細長く余っているような印象でくちばしと足以外は真っ白です。

タンチョウは全長145センチ、翼開長は250センチにもなります(ダイサギはそれぞれ90センチ、140センチ)。そして風切羽(次列、三列)に黒が入ります。尾が黒く見えますが、実際には畳まれた風切羽なのです。(諸事情によりタンチョウの画像はありません)

来館される方の多くは、そっとしておいてほしいという意見がほとんどで、私たちも同じ考えです。姿を見ることはできませんが、とりあえず、私たちの身近なところでタンチョウのヒナが育っているという事実に思いを馳せていただけると嬉しいです。そしてもし出会うことがあっても、そっとその場を離れていただけると幸いです。一野鳥ファンとしてのお願いでした。

ちなみに、私はダイサギもダイスキです。誤解のないように。

(中村T)

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