カテゴリ: 自然

今年は、1981年にウトナイ湖サンクチュアリがオープンしてから40周年を迎える年です。
これを記念したイベント第1弾「美々川すいすいツアー」を開催します。
(4月8日にここでお伝えした下見は、このイベントのものでした。)
これは、「勇払原野をラムサール条約湿地に」のスローガンを掲げる当会ならではのイベントで、勇払原野を流れる美々川の魅力や抱える環境問題を、楽しみながら皆さんに知っていただこうというものです。
美々川すいすいツアー開催告知ポスター【確定版】


内容は、美々川源流部での観察、そして美々川でのカヌー体験、最後にウトナイ湖見学です。

カヌーは川幅が広い場所をくだります
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美々川源流部は幻想的な風景です。
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このイベントには、ウトナイ湖サンクチュアリボランティアさん、そしてカヌー体験は地元でカヌー事業をされている「Gateway Tours」さんと一緒に行います。
また、当日、当センターの元チーフで、現在は鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリの原田チーフレンジャーが見えても、目の錯覚ではないかもしれません。。。

先日の下見ではベニマシコが見られました。(写真は以前ウトナイ湖周辺で撮ったものです)
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5月にはノビタキなども見られるでしょうか
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美々川の源流部を歩いたり、カヌーに乗ったりと、体力を使うイベントになります。
イベント詳細は、こちらからご覧ください。

(和歌月)


現在ウトナイ湖サンクチュアリでは、とあるイベントの準備を進めています。
その下見と自然環境の様子を見るため、美々川をカヌーで下りました。

まずは3月31日。イベントに協力くださるボランティアさんとの下見でしたが、ありがたいことに根室からウトナイに移転した野鳥保護区グループも力を貸してくださることに!
皆さんのおかげでなんとかネイチャーセンターのカヌーを美々川に運ぶことができました。
準備運動をして、カヌーの乗り方や緊急時の対応を確認しました。
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第二美々橋からタップコップ親水公園までの約2kmをくだりました。
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途中、芽吹きの植物はまだあまり見られませんでしたが、水中に水草の鮮やかな緑色の葉が見られました。魚も見られたようです。
向かい風もなく「すいすい」下れてしまうため、途中引き返して「勇払越え」をする力強きお二人。
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私は、ベテランボランティアさんに漕ぎ方などを指導いただきながら下りました。
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この2km間はあっという間で、下見後の打ち合わせで、事前に観察したほうがよいポイントなどがあったほうがとの話になりました。

さて、引き続き4月1日は、Zレンジャーと私で、手ぶらで美々川に。この日は、地元のカヌーツアー事業者の「Gateway Tours」さん(ホームページはこちら)にカヌー下りをさせていただいました。
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前日より長いコースを下りました。蛇行している箇所で何度か、カヌーがとまり、最後は風が強く慌てそうになりましたが、Gateway Toursさんがしっかり安全管理をしてくださり、無事に終点まで到着しました。
現地を見ながらイベントの打ち合わせも行なうことが出来ました。
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途中、ベニマシコなどの小鳥が見られ、普段の美々川の様子なども色々お聞きすることが出来ました。
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GatewayToursさんが撮影くださったショット
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さて、このイベントはいったい何でしょうか!?
後日、またウトナイ日記でご案内しますので、お楽しみに!
(和歌月)

 3月13日に今季最多の約6万羽を数えたマガンは、早くも北上してしまったようで、湖から一気に姿を消しました。カモ類も少なくなり、ちょっぴり寂しい水面です。
 そのマガンと交代するかのように、周辺の林ではハシブトガラの柔らかなさえずりが聞かれ、ナニワズの花が咲くなど、次第に賑やかになってきました。本格的は春は、もうすぐです。(中村 聡)

写真1.
静かな湖面。ただ、よく見ると、ところどころにカモ類が浮かんでいる

写真2.
ナニワズが咲き始めた。立ち止まると、風に乗って良い香りが運ばれてくる。それもそのはず。ジンチョウゲの仲間

写真3.
こちらは黄色い花粉が目立つ、エゾノバッコヤナギ。モコモコの芽

写真4.
エゾアカガエルがひょっこり顔を出した。すでに卵塊も見られる


私たちの活動をご支援ください。ウトナイ湖ファンクラブのご案内はこちらです。

当センターで開催中の「第6回 雁のいろいろアート展」は、4月29日までのネイチャーセンター開館日(土・日曜日および祝日9:30~16:30)に、ご覧いただけます。
ぜひ、春のウトナイ湖散策の際には、ネイチャーセンターにお立ち寄りいただければ幸いです。

さて、春の渡りで3月中旬頃にウトナイ湖を賑わせていた、マガンなどのガン類はすっかり数を減らしました。
ガン類の飛来シーズンは過ぎましたが、様々な展示作品を通して、ガン類の魅力をお伝えできればと思います。

展示会場(レクチャールーム)の様子の動画になります。


また、主な展示作品はレクチャールームにありますが、実はオープンスペースの天井にも素晴らしい作品が並んで(飛んで)います。ぜひご覧ください。
【ネイチャーセンターの上空を飛ぶマガン、ハクガン】
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この展示を通してガン類の魅力はもちろん、ガン類が渡りの中継地として利用するラムサール条約湿地であるウトナイ湖の大切さもお伝えできればと思います。


(和歌月)

※調査担当レンジャーによるガン類のカウント結果は以下サンクチュアリのホームページに掲載しております。
今年(2021年3月)の結果
昨年(2020年3月)の結果

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

他所の記事を書くためにいろいろ調べものをしていて、面白いことがあったのでちょっと書いてみます。

Bird watching バードウォッチングという言葉はいつ頃から一般的になったのか。

昭和9年(1934年、今から87年前)に発行された、日本野鳥の会の会報「野鳥」に、秦發雄氏「新聞紙上に見る小鳥記事について」という記事があります。秦氏が野鳥に関する新聞記事をスクラップしその見出しを羅列したものなのですが、その中に以下のようなものがありました。


バードウォッチング 

「籠の鳥」より「林の鳥」 

自然のままの小鳥を楽しむ趣味をかねた新スポーツ


おそらく昭和9年かそれ以前に、新聞紙上に掲載された記事のようです。趣味をかねた新スポーツ、という言葉が興味深い。「バードウォッチング」は当時、一部の関係者や知識人だけが使っていた言葉なのでしょう。今で言うと何になるのか。趣味をかねた新スポーツで外国から入ってきたものでまだ一般には周知されていないもの...思い浮かびませんが、でもこの短い見出し言葉でも当時の野鳥に対する考え方がよくわかって貴重な資料だと思います。

野鳥の会の創始者、中西悟堂も自邸内で幾種もの野鳥を放し飼いにしていたようですし、メジロ、ウグイスなどの野鳥を捕まえて籠に入れて飼育し、その姿や鳴き声の美しさを競わせるのが当時は一般的だったようです。常識が変わり始めた時点...今では野鳥を捕獲し飼育することは、いかなる種であっても鳥獣保護法で禁止されていますし、野鳥の観察=屋外(自然を背景に)での活動、というのが当たり前になっています。

おそらく当時の読者は、まだ双眼鏡も未発達の時代でしたし、あまり共感はしなかったでしょうね。「何を言っているんだ、じっくり観察するには捕まえて籠に入れたほうがいいじゃないか!」といった声が聞こえてくるようです。令和の現在でも何か新しい考え方を紹介しようとすると、現状の「当たり前」を根拠に同じような反応が返ってきがちです。そういうときは自分の立ち位置を意識して変えてみて、もう一度普段自分がしている当たり前のことを考え直すように、私はしています。野鳥を愛する皆さまもそうだと思います。
オオハクチョウ

画像がないので一枚だけ。先ほど湖上を低空飛行していたオオハクチョウ。よくとおる綺麗な声で鳴いていました。オオハクチョウは雪の背景がよく似合います。

(中村T)

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