カテゴリ: バードウォッチング

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

カレンダーご購入特典のエコバッグは終了しました。沢山のお買い上げありがとうございました。エコバッグは終了しましたが他のご購入特典をご用意し、引き続きカレンダーの販売はしておりますので、よろしくお願いいたします。買ってぇぇー!

さて、最近私が気になっている鳥の話なんですが、
ハシブトガラ070213江崎

ハシブトガラです。
ウトナイに通われている皆様には超おなじみの彼ら、見つけると「なぁーんだ、ハシブトガラかぁ」と地元バードウォッチャーからはあまり人気のない鳥ではありますが、国内では北海道のみに分布する鳥で、本州からのお客様には大変喜ばれます。本州に分布するのはコガラで、ハシブトガラと非常によく似ており、識別がとても難しいのです。(くちばし、頭頂の光沢、尾の形状などですが、フィールドでの判別は非常に難しい)
カラ比較

ウトナイで見られるのはほぼほぼハシブトガラと言われており、実際に過去のデータを見てみると、2000年以降でコガラが確認された日数はわずか8日のみと、ウトナイでは珍しい種の一つであるといえます。だが、実際に自分の目で確かめてみたいと、最近はその識別に躍起になっております。

ついつい、季節や場所、前例を持ち出して、よく確認もせず種を同定しがちですが、レンジャーと名乗っているからには、はっきりと判別し皆様に情報提供できるようになりたいと思っています。よく出現してくれるハシブトガラは私にとっては良い教材です。

(中村T)

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

今日は暴風雨です。センターの傾斜が付いた観察窓にも風雨が打ち付けています。先日までの好天がウソのようです。そういえば最近ウソを見ていないですな。木々の葉が落ちたら近所の公園に探しに行こう。

北海道の秋は短いので晴天時にはチャンスを逃さないように外出したいと思っていますが、そうもいかないことが多いです。どうしても家に引きこもってダラダラとテレビを見つつ甘いものを食べてしまいます。このダラダラも秋の風物詩ですが。

さて、昨日は巡回調査で水鳥のカウントを行いました。ガン類が3000羽ほど、道の駅の対岸方向に固まって休んでいました。一時猛禽が飛んだのか、一斉にガン類が飛び立った瞬間があり居合わせた観光客の方は見入っていましたね。
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やはり鳥見は運の要素が大きいなと感じました。ですが...観察機会が多ければ必然的にチャンスも増えるので頻繁に通われることをお勧めします。日頃の行いが良ければ幸運が訪れる、とも限らないのが対自然の面白いところです。

昨日までの印象だとガン類は日中には道の駅側にいて、夕暮れ近くなるとセンター正面を通過し千歳方面へ移動する様子が観察されます。採食に行くのか、ねぐらに移動するのか、その辺は今後観察が必要です。

その他、シジュウカラガンが散見されています。数千のマガンの中に100羽前後と、探すのは難しいのですが頬に白い部分があるので是非探してみてください。テンションが上がること間違いないです。
シジュカラガン_20200224_むかわ_瀧本 (1)

画像は今年の春、瀧本レンジャーが鵡川で撮影したものです。
(中村T)

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

まずはイベントのご案内。

勇払原野を学ぶ会 ~オーストラリアへと旅立ったオオジシギを追う

今人気急上昇中のオオジシギについて、当会の浦達也(自然保護室主任研究員)が熱く語ります。皆さまのご参加お待ちしております!

さてさて、本格的に寒くなってきましたね。今日は事務所内でも今期初のストーブ点火となりました。午前中は謎のプライドで点火を拒否していたレンジャーも足元からくる冷えに負けたようです。

昨日は月に一度の水鳥カウントの日でした。私は先輩レンジャーに同行し、美々川の河口へ。ここ数日、ウトナイ湖の水位は低い状態が続いていて湖畔には干潟状の部分ができているところもあり、シギ・チドリの目撃情報も入ってきていました。そんな中、観察できたのはこちら。

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アオアシシギです。細長い脚でモデルウォーク中でございました。
やや上に反ったくちばし、頭部の黒い縦班、細長い脚が特徴です。アオアシと名前がついていますが、若干青みがかっているのみで、灰色というか緑というかなんとも言えない色ではあります。

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こちらはツルシギ。
アカアシシギに似ていますが下くちばしの付け根だけが赤く、全体にこちらのほうがスマートでやや大きいのが識別ポイントのようですね。画像の個体は首をすぼめているのでスマートには見えません。先輩レンジャーに教えてもらい図鑑を見ながら、何とか同定することができました。

まだしばらくは水位が低い状態が続きそうなので、湖畔にできた泥のエリアに注目して散策を楽しんでください。ガン、カモ、ハクチョウも順調にその数を増やしていますよ。

(中村T)

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

さて、ウトナイの近況です。スズメバチの巣があるため立ち入り禁止になっている草原の観察小屋ですが、有志の方が巣を駆除してくださいました。コガタスズメバチという種のようです。巣本体は駆除できましたが依然あたりを飛び回っているのでしばらくは近づかないようにお願いします。

その駆除した巣ですが、ご丁寧に持ってきてくださいました。
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「家庭を一つ壊してしまった...」とその方はおっしゃっていましたが、展示という形で利用させていただきます。生態を知るよい機会となるはずです。巣材は木の皮と唾液を丸めた団子状のもので、それをコツコツ張り付けていくから模様ができるようですね。この巣はまだ小さく(直径10センチほど)大きいものになると30センチ以上のツボのような形になります。そうなってしまうとフル装備の専門家にお願いしなければいけません。

肝心の野鳥に関しては「しーん」とした感じです。さえずりもすっかり止み今年生まれの幼鳥もそろそろ独立の時期なのか親鳥と行動を共にしている姿を見る機会も減りました。この前見た幼鳥は自分で虫を捕まえて食べていましたし、野鳥の成長は早いですね。巣を出てすぐにサバイバルが始まるから当然ですが、それにしても本能はすごいなと改めて感じます。

バードバスにはカラ類、センダイムシクイ、ヒヨドリ、メジロなどが相変わらず水浴びにやってきます。中には幼鳥らしきものも混ざっていますのでぜひゆっくり観察に来てください。暑い日が続くと人間も水浴びしたくなりますね。海に行きたいなぁ。

皆さまこんにちは、見習いレンジャーのタイチです。

相変わらず涼しい日が続いている、ここウトナイ湖。たくさん聞かれた野鳥のさえずりも心なしか減ってきたような気がします。恋の季節ではなく巣立ちの季節になったということでしょうかね。先週末、お客さんも来ないし暇だなぁーとうつらうつらしていたら、「入口に鳥がいます!」と少年。慌てて見に行くとこんな感じでした。
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シジュウカラの幼鳥です。
あれにそっくりです。何かわかりますか? これです。

「野鳥の子育て応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン」

ヒナを見つけた場合は安易に手を出さず、基本見守るスタンスで。ご協力をよろしくお願いします。

ちなみにこのシジュウカラの幼鳥は、しばらく様子を見ていましたが1時間後に無事林の中に飛んでいきました。家族と合流できたはずです。

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